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「読んで覚える中国語単語」VS「聴読中国語」
中国語をある程度学習している方は、「聴読中国語(ちょうどくちゅうごくご)」という本の名前を聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。
この本の口コミがあまりにも凄いので、私も何年も前に購入しました。
しかし、使い始めてすぐに挫折しました。
どんなに素晴らしい本でも、レベルに合わない段階で使えば、その人にとっては、貴重な時間を無駄にしてしまうものとなります。
さらに、自信まで失ってしまいます。
やはり本を買うときは、それぞれの段階で、きちんと自分に合った本を探すべきです。
確かに「聴読中国語 (東進ブックス)」は素晴らしい本です。
しかし、使う時期を間違えると難しすぎて挫折します。
今回は、この本を使って挫折した、とか
自信を無くした
という方を対象として、この本を使う前に、やるべき本を紹介したいと思います。
それが「中検3級・2級をめざす 読んで覚える中国語単語《MP3 CD-ROM付》」です。
2冊の本のレベル・ターゲットの違い
「聴読中国語」のレベルは?
HSK6級レベル、中国語検定2級~準1級、センター試験8割の語彙力を目標。
本書の中で4,600語を扱っている。
「読んで覚える中国語単語」のレベルは?
中国語検定試験の3級~2級でこれまでに出題されてきた単語を中心としている。
語彙数は初級から上をめざす学習者のために約1200の語句を厳選している。
各文章は250~400字とし、身近なものから時事的なものまで幅広い話題を取り上げている。
Amazonの以下のページで、一部の試し読みができます。
私は「聴読中国語」を中検3級受験前に購入しました。中検3級に合格していない段階で使い始めたため難しすぎて、すぐに挫折し、本棚に飾っていました。
「聴読中国語」は、中検3級に高得点で合格して、中検2級以上を目指す段階で使い始めるのが良いです。
では、「読んで覚える中国語単語」は、どうか?
このサブタイトルにも書かれている「中検3級・中検2級をめざす」方にピッタリです。
つまり、中検3級を受験する段階、中検3級に合格する前の段階で使い始めるのがベストの本なのです。
なぜ文章を読んで単語を覚えるべきなのか
文章読解とセットで効率的に単語を覚えられる
基本的に単語の暗記という作業は、つまらない作業と感じる方がほとんどです。苦痛と言っても過言でないと思います。
もちろん、単語をたくさん覚えて、外国語で会話できるようになると、喜びや楽しみが倍増します。
文章と一緒に覚えることで、その単語と一緒によく使われる単語なども効率よく学ぶことができます。
文脈の中で単語を覚えられる
単語だけ覚えるのではなく、文章の中で、どのように単語を使えばよいのかを知ることでができます。
また、単語を使った文章を丸ごと覚えれば、その文章を使って会話ができるようになります。
内容が面白く、中国語で話せるトピックを増やせる
単語を暗記するのは、文章を読んだり、会話したりするためです。そのため、文章を通じて単語を暗記することで、外国語を使って話せるテーマを増やすことができます。
さらに、いろんなテーマで書かれた文章を読むことで、楽しみながら学習することができます。
音読&シャドーイングがオススメ
シャドーイングとは、音声を聞きながら、0.5秒くらい遅れて、そのまま同じ音声を真似して話すことです。
多くの方は、リスニング&スピーキング力が伸びる方法であることから、シャドーイングについて一度はチャレンジしたことがあるのではないでしょうか。
【シャドーイングで伸びる能力】
・リスニング
・スピーキング
・リーディング
・語彙力
これだけの能力が伸びるシャドーイング!
やらない理由がありません!
使い方実践例
実際に、私が実践して効果的だった方法を具体的に書き出します。
シャドーイングをしたことがある方は、ほぼ同じことをしているのではないかと思います。
黙読して、単語と文章の意味を理解する
音声CDを聞いて、テキストを見ながら音読する 2回
音声CDを聞かないで、テキストだけを見て音読する 5回
音声のみで、テキストを見ないで音読(シャドーイング) 5回
一番の敵は、「面倒くさい!」「時間がない!」という自分への甘えです!
そんな方には、私が気にいって使っているものを一つご紹介します。
私は、関東圏でサラリーマンをしているため、電車で満員電車に揺られて出勤しています。この時間を無駄にしたくないために、通勤時間にリスニング練習をしています。
10年くらい前に学習を始めたときは、iPodなどを使ってイヤホンのコードが邪魔だなと思いつつ、リスニング練習をしていました。
しかし、ここ数年の技術の発展に伴い、飛躍的に便利にリスニング練習ができるようになりました。
一つは、スマートフォンに音源を入れてリスニング練習ができる。
二つ目は、bluetooth(ブルートゥース)を使って、無線のイヤホンでリスニングができる。つまり、イヤホンのコードがいらなくなったことで、飛躍的に心地よくリスニングができるようになりました。
無線のbluetoothイヤホンを使ったことがない方は、高額なのでは?とか、使い方が難しいのでは?と感じてるかもしれません。
実際、私もそうでした。でも、使ってみたら、あまりにも簡単で、あまりにも便利なので、今ではなくてはならないものになりました。
むしろ、語学学習をしている方で、使っていない方は、ぜひ一度使ってみてほしいと思っています。
でも、高いでしょ?という方!はっきり言って、安いです。
技術の進歩に伴い、ここまで安くなったかという個人的には驚きの金額です。2千円~3千円で買えます。
いろんな種類やメーカーから出されているので、最初は安い物で試してみて良いと思います。(私は安いものばかり使っています)
この無線型イヤホンは、通勤のときに便利と言いましたが、関東圏で働いていないし、不要だ!と思った方!
私は家でも使っています。
一般的に、語学を学習すると、留学してみたいと思う方が多いと思います。
私も留学してみたいと思っていますが、結局、一度も留学経験がありません。
なぜ留学すると良いのかを考えると、おそらく寝ている時間以外は、すべてその言語に触れる時間となるからだと思います。
日本にいると、どうしても、日本語で放送されるテレビ番組をつけたり、買い物も日本語で会話し、街に出れば看板も日本語です。
つまり、圧倒的に、学習する言語に触れる時間が少ないのです。
実は、私は以前、学習塾や塾で理系科目の授業を担当していました。
今までに、何百人・何千人という学力が上がらなくて困ると言いながら入塾してくる生徒をたくさん見てきました。
しかし、どのくらい勉強時間をとっているのかを詳しく詳しく聞くと、結局、勉強時間が圧倒的に少ないのです。
これは語学学習にも言えることです。
日本にいて、例えば家にいるときに、学習したい言語の音声を聞くことができる環境にいるのに、さまざまな理由や言い訳を自分自身に言い聞かせて、学習している言語の音声を聞いていないことが多く、聞いていても圧倒的に時間が足りていません。
さらに、例えば、中国語のリスニング音源を部屋で流すと、家族が迷惑がったり、ボリュームをあげると、近所迷惑になったり、マンションやアパートに住んでいると、これも近所迷惑になります。
しかし、これらがすべて解決できるものが、先ほど紹介した無線型イヤホンです。
この無線型イヤホンは、例えばスマートフォンに音源を入れておけば、スマートフォンから数メートル離れても音声を聞けます。
つまり、家にいるときに無線型イヤホンを付けて、リスニングを聞くと、部屋の中でうろうろしても、たとえば、洗い物や掃除などで両手を使いながらでもリスニングが聞けるのです。
さらに、トイレに行くときも(例が良くないかもしれませんが、これも私にとっては結構重要!)イヤホンをつけたまま、リスニング練習できます。
さらに、さらに、無線型イヤホンでリスニングすることで、近所迷惑と家族への羞恥心など、全てが解決するのです。
この無線型イヤホンを買って使い始めたときは、なぜもっと早くから使わなかったのかと後悔したものです。(理由は高額だと思っていたことが一番ですが・・・)
高額なイヤホンもありますが、さきほど紹介した安価なものでも十分に使えます。
口コミをみると、音声が・・・などと書かれていますが、私は、音の良し悪しなど、全くわかりません。(鈍感なのかもしれませんが)
ただし、この無線型イヤホンにも欠点が二つあります。
一つ目は、想像以上に小さいので、すぐに失くしてしまう可能性があることです。
二つ目は、安いもののせいかもしれませんが、半年くらいたつと、バッテリーがダメになるのか?充電ができなくなるものが多いと感じています。これは私が購入するものが安い物ばかりからかもしれません。
しかし、数千円で半年利用できれば安いと思いますし、それ以上に、メリットが大きいので、気にしていません。
これまでに、無線型のイヤホンは3つ買いました。
今後も、壊れたり、充電できなくなったり、失くしたりしたら、絶対にまた買います。
そうしないと、私の語学学習スタイルが崩れてしまうからです。
とにかく、この便利さを実感すると、技術の発達を享受できることが嬉しくてたまらなくなります。
「読んで覚える中国語単語」が向かない人、オススメしない人
この本を使う必要のない方は、以下のいずれか一つでも当てはまる方です。
1.単語の単純暗記が得意な人
単純な単語暗記が得意な方は、単語帳を使って、たくさん覚えたほうが効率的です。
2.中検2級またはHSK6級に合格している人
中検2級やHSK6級に合格している方にとっては、簡単すぎです。これに該当する方は、「聴読中国語」をオススメします。
3.自分独自の単語帳を作っている人
市販の単語帳などを利用せず、自分独自の単語帳を作成して覚えている方は、自分で作られている単語帳を使うのがベストです。
中国語検定4級には合格済みで、基本的な中国語の知識を持っていて、これから中国語検定3級を受験する方や、中国語検定3級にぎりぎり合格して中検2級の問題を見たら、単語がわからなさすぎてショックを受けた方など、中検3級・2級をめざす 読んで覚える中国語単語《MP3 CD-ROM付》は、語彙力アップに最適の一冊です。
一度、手にとって中身をざっと読んでみると、さらに中国語学習のやる気をアップすることにも役立ちますよ!
尚、似たような本をさらに探している方は、以下の本もすごく面白く、役立つオススメ本の一つです!
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— ミンフブログ!中検2級、HSK6級学習 (@sawata_ibis) March 17, 2020
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