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【ディーンフジオカ】episode3 海外番組で中国語学習 #藤岡靛の中国語教室

【ディーンフジオカ】episode 3 海外番組で中国語学習 #藤岡靛の中国語教室

数カ国語をネイティブレベルで話せるディーンフジオカさん!

彼が出演した香港の番組「STAR TALK」でのインタビュー映像を通して、中国語勉強してみます。
(日本でいえば、「徹子の部屋」にあたる番組ではないかと思います。)

こちらの記事は第三弾(episode3)です。
動画が10分以上で長いため、いくつかの記事に分けています。

第一弾で、動画の前半(最初~3分30秒)の翻訳をしているので、第一弾を見ていない方は、先にこちらの記事をご覧ください。

第二弾で、動画の3分30秒~7分21秒までを翻訳しているので、第二弾(episode2)を見ていない方は、先にこちらの記事をご覧ください。

※YOUTUBE上の動画の中国語は、漢字の画数が多い”繁体字”を使っていますが、漢字の画数の少ない”简体字”で解説します。

7分21秒~9分20秒までを見てみましょう。

※以下、アナウンサーの言葉を[赤太文字]、ディーンフジオカさんの言葉を[黒文字]で表します。

病気になった時の話 7分21秒~

【アナウンサー】
(其实我们去了工作之外呢)
「仕事以外の話をしたいんですけど」

(对你的身体的方面)
「あなたの健康の面なのですが」

(我们也很关注的)
「私たちもすごく関心があるんですよ」

(因为之前我们知道你脸部出现了问题)
「だって、以前、(台湾で)顔の問題が出ていたから…」

(休息了一段时间)
「しばらく休んでいたでしょ。」

(那段时间你真的全面休息)
「あのときは、完全に休んでいたのですか?」

(没有接任何的工作)
「どんな仕事も引き受けなかったのですか?」

(那个时候你的心情是怎样呢)
「あの頃の心情は、どんな状態だったのですか?」

(可以跟我们分享一下吗?)
「教えていただけませんか?」

【ディーンフジオカ】
那时候 我…
「あの頃の僕は‥」

就是已经安排了那些
「すでに‥あの‥決まっていたので」

就是后面的工作
「つまり、後半の仕事が‥」

决定要接一个就是台湾那边的电视剧
「台湾のドラマの出演が決まっていたけど」

就因为就是那个麻痹的关系
「顔面麻痺があったから‥」

我必须要退掉
「辞退せざるを得なかった」

后面就是恢复的过程中
「(顔面麻痺から)回復している途中の段階では」

因为我不能就是去可能拍照或者是演戏
「撮影や演技に行くことなんてできないから」

然后就没办法嘛
「仕方がなかったので」

那就是在家里写歌词写歌曲
「家で歌詞を書いたり、曲を作ったり‥」

都是做那些创作的工作
「創作活動をしていました」

那时候的经验
「あのときの経験を通して」

其实让我学到很多东西
「たくさんのことを学ぶことができたのは事実ですね」

那因为人的健康
「健康っていうのは」

有时候你真的没办法把握
「時に、本当にどうしようもなくなる」

那些就是命运的
「つまり、運命であって・・・」

你只能顺着走啊
「ただ従うしかないでしょ」

プラス思考を保つ 8分30秒~

那时候必须要保持正面的想法
「あの時は、プラス思考を保つ必要性があったから」

所以那段时间
「だから、あのときは‥」

像就是写歌
「歌詞を書くとか‥」

那些在家里做的事情帮助了我很多
「家事を手伝ったりとかして」

就是保持自己的心情这样子
「自分の心を(正常に・ポジティブに)保つ必要があったんですよ」

(说真的有没有灰心的一刻)
気が滅ったりしましたか?

其实没有啊
「実は、それは無かったんですよ」

因为如果再不能演戏
「もし、もう演技ができないなら」

或者就是做现在做的这个行业的话
「あるいは、今やっていることをできなくなるなら」

我还有其他的兴趣
「ほかに興味もあったし」

还有其他的那个 就是想要做的事情
「その他にも、あれこれやりたいことがあったので」

所以转行也可以啊
「転職することもできたと思いますよ。」

就是还可以享受我的人生啊
「まだ自分の人生を楽しむこともできますから」

(你的心态很好我觉得) 真的吗
「あなたの心の持ち方が素敵ですね!」 「そうですか?」

(对)
「ええ!素敵ですよ!」

(不会太过担心的感觉)
「心配しすぎることがないっていう感じですね」

(因为你刚才说要保持那个正能量)
「この”ポジティブシンキング(楽観主義)”を保ちたいって、さっき言っていましたが・・」
”正能量”という言葉の説明は、最後に記事としてまとめました。

(这个想法说很容易说)
「この考えは、言うは易し」

(可是要做的话)
「行うは難しい」

(不要那么容易 对) 不简单
「そんなに簡単にはできない でしょ。」 「簡単じゃないですよね」

「正能量」という新しい言葉

”正能量” zhèng néng liàng という言葉は、2012年に中国で一気に広まった言葉です。

イギリスの心理学者のリチャード・ワイズマン博士の著書「Rip it up」の中国語版の書名が「正能量」とされたことで人気となり、2012年の中国10大流行語の一つになりました。日本でも毎年、流行語大賞が発表されるにあたり、いくつかの言葉が選定されますが、それと同じですね。

英語書名の”Rip it up”とは「(紙などを)ビリっと引き裂いてみよう」という意味です。考えてばかりで、何もしないのではなく、まずは小さなことでも行動しようという意味を込めているようです。

「正能量」とはもともと「プラスエネルギー」という意味の科学用語で、ワイズマン博士の本心では人間が前向きに生きていくための事柄や心理などを指して「正能量」と表現したと書かれています。

Amazonや楽天でも、日本語翻訳された本が売られていますが、心理学者の原理として「幸せになりたければ、すでに幸せであるかのように行動すればいい」ということを分かりやすく書かれています。

性格も行動で変えられる」「自信も科学的に高めることが可能」など、さまざまな例を挙げて解説しています。

少しでも興味のある方は、以下の日本語訳の本を読んでみてはいかがでしょうか。ディーンフジオカさんのような前向きに夢を叶えている方の考え方を少しだけでも知ることができるかも。ただし、著者はあくまでもイギリスの心理学者の方なのですが・・。

中国では、どんな表紙の本なのか気になる方がいましたら、台湾の方が書かれているこちらのブログから本の写真を見られます。

英語の書名「Rip it up」と中国語の書名「正能量」という言葉を読み取れるはずです。

おそらく、ディーンフジオカさんも、中国語をネイティブレベルで話されているので、この言葉は知っていたはずです。

人が前向きに生きていくための心理や事柄を「正能量」という言葉で表し、このインタビューをされたアナウンサーの方は、ディーンフジオカさんのインタビューをするにあたり、彼の今までの経験を踏まえたうえで、この「正能量」という言葉をあえて使用したのかもしれませんね。

私自身は、このインタビュー映像を見て、初めて「正能量」という言葉を知りました。

こういった言葉を知ることで、少しでも海外で活躍されている方の頭の中にある言葉を知ることができることは面白いことだと思います。

この記事のつづきepisode4は、こちらをご覧ください。インタビューの続きを翻訳しています。

ABOUT ME
minhe
30代後半の2008年、1週間の一人旅で初めて台湾へ行く。会う人みんな親切、かつ、この年に北京オリンピックがあったこともあり、中国語を勉強することを決意。仕事で使う機会なし、あくまでも趣味。2010年に中国語検定3級合格。その後、台湾の友人もたくさんできてSNSで交流しながら、あまり勉強せず。2018年くらいから、中国語学習を再開。2019年にHSK5級に合格。2023年3月に中国語検定2級に合格。今後は、HSK6級の合格を目指しつつ、中国語勉強関連のニュースを発信します。
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