『中国語で3行日記』を購入してから、366日分の中国語日記を書き終えました!
1冊終了したので、2冊目を買ったところです。この『中国語で3行日記』を買おうか悩んでいたり、すでに利用されていて、他の方はどんな使い方をしているのかを知りたいという方向けに、私なりの使い方や考えをまとめておきます。この記事を読んでいただく方が、何かヒントを得たり、役立つ内容になれば幸いです。
なお、私は中国語を日常生活で使うことは全くなく、仕事でも中国語に触れる機会もありません。学生時代に中国語を学習したこともなく、社会人になってから趣味で中国語を学習している学習者です。しかも、1年前までは日記を書く習慣もなかったので、1年間継続して日記を書いた自分自身にビックリしています。私自身の詳しいプロフィールや、私の中国語学習歴については、別記事で説明しています。
ここでは、中国語で日記を書くことで得られる5つの学習効果について、私自身が感じたことを紹介します。
以下の動画は、366日分を書き終えた段階で、日記をパラパラめくった様子を10秒程度で動画に撮影したものです。
何日か日記を書けない日もあったのですが、継続できたことにビックリです。
「Q&A Diary 中国語で3行日記」とは?
内容 | 詳細 |
---|---|
タイトル | Q&A Diary 中国語で3行日記 |
価格 | 2,200円(税込) ※kindle電子書籍版:1,980円 |
ページ数 | 376ページ(133mm x 210mm)厚さ19mm |
音声 | ダウンロード |
文字色 | 白黒+1色(赤、青、緑など) |
難易度 | 易~中級 |
評価 | アマゾンのカスタマーレビュー/☆5段階中4.5(2024.11.4) |
中国語日記による5つの学習効果
中国語で日記を書くことで得られる学習効果は以下の通りです。
表現力の向上
スピーキング力の向上
文法の定着
モチベーションの維持
順番に見ていきましょう。
語彙力・単語量の向上
中国語の日記を書くことは、日々の出来事や気持ちを自然な表現で記す良い練習になります。
ドラマや映画、文法本に書かれている例文は、普段、自分自身が話すことのない内容が多いですよね。中国語を使って中国語を母国語とする友達と話したり、中国語で道案内したりできるようにするためには、実際に自身が使う可能性の高い語彙・単語、つまり、自分自身が必要とする分野の単語を覚えることが重要です。もしも友達と中国語のドラマについて感想を語りあいたい場合は、その時によく使う単語をたくさん覚えることが重要です。
その最も効果的なものが自分日記を書くことです。
最初は日本語で考えた内容を中国語に置き換えられない部分もあるかもしれませんが、辞書やインターネットを使って少しずつ覚えれば十分!
日記を続けると、語彙力が増え、自分がよく使う単語や表現が自然に身についてきます。同じ単語を何度も使うことで、日常会話にも応用しやすくなりますし、自分の感じたことを正確に表現する力もつきます。
毎日の小さな積み重ねで、表現の幅が広がり、中国語での会話や文章を書くことがもっと楽しくなります。
表現力の向上
”表現力”は、一つ目の語彙力とも関連しますね。日記をつけるときに、気に入った表現や、覚えたい成語などを使って日記を書くのもオススメです。
普段、中国語を学習している方であれば、参考書・インターネットの記事・ドラマなど、さまざまな場面で中国語を目にする機会があるはず。そのときに、この表現覚えておきたいなという表現に出会ったら、その表現を使って、その日の日記を書くことをオススメします。表現を見て、覚えておきたいと思うだけでなく、実際に自身の日記の中に取り入れることで、記憶力・定着力が格段に上がります。
スピーキング力の向上
3行日記と言えども、最初は中国語で書くと、10分や15分、それ以上かかる方もいるはずです。しかし、日記を書くということは、自身でライティングができるようになるということです。自分自身の言いたいことを中国語で10分かけて書けたならば、それを繰り返すうちに、5分、3分、…と少しずつ早く書けるようになります。
そうなれば確実にスピーキング力も上がります。書くよりも、話すほうが瞬発力が必要になりますが、継続することで確実に力になります。10分かけてライティングできるなら、中国語に訳す時間を限りなく短くしていけば、それがスピーキングの練習になっています。
現在は、スマホやChatGPTを利用することで、自身の話している言葉を文字おこしすることも簡単にできるようになりました。最初は日記を書くときに、中国語の漢字が思い出せずに書くのが難しいですよね。自身で話した音声内容を文字おこしして、それを見ながら「中国語で3行日記」に中国語で書きおこしてもよいでしょう。
文法の定着
文章を書く際には、文法の正確さが求められます。日記を書きながら中国語の文法に気をつけることで、文法がより確実に定着します。特に、日本語と違う語順や文法構造について、繰り返し使うことで自然に身につくため、話すときにも自然に正しい文法が使えるようになります。
間違いの訂正には、ChatGPT(無料版でOK)や、さまざまなアプリで中国語ネイティブの友達を作り、修正してもらうこともオススメです!
モチベーションの維持
日記は、毎日少しずつ書き続けることで、学習の習慣が自然に身につきます。また、過去の自分の記録を読み返すと、上達の跡を確認できるため、モチベーションの維持にも繋がります。習慣として定着させることで、中国語学習をより楽しみながら進められるでしょう。
私自身は、相互学習をしている友人と毎日、互いの日記を修正し合うことでモチベーションが保たれています。さらに、X(旧 Twitter)上で「中国語で3行日記」を投稿されている日記を読むことで、モチベーションを上げています。
継続が難しい3つの理由
中国語で日記を書くうえで、継続することが難しい3つの理由は以下となります。
単語や表現を調べるのに時間がかかる
間違いを自分自身で修正できない
順番に見ていきましょう。
書く内容が思いつかない
日記を書くうえで、「書く内容が思いつかない」という方も多いはず。この点については、強く『中国語で3行日記』をオススメします。
正直、日記を書くならば、新しいノートを買ってきて、毎日日記を書いてもよいですよね。しかし。この『中国語で3行日記』は、毎日お題がついていて、それに対して日記をつける形式になっています。しかも、そのお題に対して、366日分の例文(3行日記)が書かれています。
そのうえ、その例文の中にある中国語単語の中で難しいものを抜き出して、日本語訳をつけた簡単な単語リストがあります。さらに、その単語リストは、例文の中にない単語も書かれていて、毎日のテーマに合わせて、「こんな単語も使うだろうなぁ…」という単語もリスト化されているので、その単語をみるだけでも、単語力の増強につながります。
単語や表現を調べるのに時間がかかる
最初は時間がかかるのは当たり前です。しかし、現在は、紙の辞書だけでなく、インターネットや、さまざまなアプリがあるので、単語を調べるのもかなり簡単になっています。
単語や表現については、普段中国語を目にする中で、この表現を使えるようにしたいなぁという単語や表現を書き出しておいて、それらの表現を使って日記を書くこともオススメです。
また、各ページの下段に、その日のテーマに即した中国語単語と、その日本語訳が数個書き出されているので、その単語を使って文章を書くこともオススメです。
間違いを自分自身で修正できない
現在、私はHSK5級にギリギリ合格点に達し、中国語検定2級もギリギリ合格したレベルですが、毎日書く日記は、大量に間違いをしています。さらに、間違いを自分で修正するのは困難です。『中国語で3行日記』の巻頭部分にも記載されていますが、「書いた日記をセルフチェックしてみよう」ということで、ChatGPTを無料で使い、かつ日記を添削してもらう方法をあげているので、詳しくは本で確認してみてください。
ChatGPTは、数ヶ月の感覚で、かなり進歩しています。2023年時点でのChatGPTを使った学習方法を以下にまとめているので参考にしてみてください。
わたし自身の利用方法
わたし自身の中国語で3行日記の使い方
上記写真の向かって左側が1年前に購入した本、右側が最近購入した2冊目です。かなり本の厚さが違いますね。これは写真の手前にあるポストイット(付箋)を毎日1ページに1枚貼っていることが原因です。なお、左側の1年間使用した日記の表紙がかなり綺麗ですが、普段はカバーをつけていたので、カバーを外すと、表紙は新品同様ですね。
では、どのように私が勉強で『中国語で3行日記』を使っているのかをまとめます。
私は、毎日、HelloTalk(Lineのようにチャットしたり音声を送ったりできるアプリ)という語学交換アプリを無料で使っています。
このアプリを使って、中国の湖南省に住んでいる人を見つけて、相互学習をし、これを『中国語で3行日記』に記録しています。
そのため、この本の中に書かれている毎日のテーマに沿って日記を書いているわけではありません。
では、具体的にどのように使っているのかを以下に記載します。
なお、録音・送信・修正など、すべてアプリ上でできるので、とても使いやすいです。
私:日本語の日記内容(その場で思いついた当日の内容を話しているだけですが…)を話し、録音したデータを中国人の友人に送信する
友人:その日本語の音声を聞いて、ディクテーション(听写)、つまり書き取りをしてアプリ上に書く
私:友人が書き取りした日本語を私はアプリ上で修正する
友人:修正された日本語を友人が日本語で読み上げて音声を送ってくる
私:その日本語音声を聞いて、日本語発音の修正をしてあげる
私:次に、私が吹き込んだ①の日本語音声を(すでに友人が日本語に書き起こしているのでそれを見ながら)中国語に翻訳して送信する
友人:私の翻訳した中国語を修正してくれる
私:修正された中国語を見ながら読みあげて、その音声録音内容を友人に送る
友人:私の中国語の発音の悪いところを教える
私:日記の内容を『中国語で3行日記』に書き記す
上記は、私が日本語で吹き込んだ日記についての流れです。これと同じことを、中国語と日本語を逆にして、中国の友人も同じことを行います。
なお、このとき、私はアプリ上で、つまり、スマートフォンを使って中国語日記を書くので、最初は鉛筆で漢字を書いたりしません。ピンインのキーボードを使い、それを漢字に変換してアプリ上に日記を書いています。最終的に添削された内容を見て、つまり、中国語でアプリ上に表示されている中国語日記の内容を『中国語で3行日記』にボールペンで書き写します。
また、上記は私の3行日記ですが、中国の友人は中国語で3行日記を音声で吹き込んで自分に送ってもらい、同じことを相互学習として実施します。このとき、友人の書いた中国語日記はポストイット(付箋)に記載して、当日の『中国語で3行日記』の下段に貼り付けておきます。
ポストイット(付箋)を毎日貼っているので、1年間日記を書き終えたら、かなり本の厚みが増して、分厚くなりました。相互学習をする友人がいることで、中国語の修正ができるだけでなく、別の表現を教えてもらえたり、さらには、現在の中国の生活状況の一部を知ることができます。
このように、私は個人的には HelloTalkという語学交換アプリを無料で使いながら、中国の湖南省に住んでいる中国人の友人を見つけて、1年以上毎日相互の日記添削をしています。自分にあった相手を見つけるのはかなり大変ですが、日本語を学習したい中国人は、ものすごく多いので、とにかく最初はチャットしながら自分にあう相手を見つけることが重要です。ネイティブの友人ができると、中国のことをさらに知ることもできるので、本当にオススメです。
私は『中国語で3行日記』の毎日のテーマに沿って書いていません。しかし、毎日の例文を見ることで、新しい単語や表現を覚えたりすることもできるので、この点でも『中国語で3行日記』を使って日記を書くメリットになっています。
詳しくは『【HelloTalk(ハロートーク)】無料で語学学習!7000人以上がアクセスしてきた具体的利用方法!#中国語学習』の記事をご覧ください。
『中国語で3行日記』のテーマの見つけ方
日記を書くときに、毎日何を書いたら良いかわからない。書く内容が思い浮かばないという方も多いですよね。
書く内容が思い浮かばない方は、以下のテーマの探し方を参考にしてみてください。
相互学習相手の話す内容に対しての返信を書く
『中国語で3行日記』に書かれている当日のテーマについて書く
X(Twitter)上で『中国語で3行日記』をアップされている方の日記を読んで、自分も使いたい語彙や表現を使って文章を書く
ドラマや映画を見て、気になったフレーズを使って、その日の出来事などの文章を作ってみる。
いつも忘れてしまう中国語単語を覚えるために、その単語を使った文章を作る。
1年以上前は、その後、自分自身が日記を毎日書くことを想像もしていませんでした。
中国語日記を開始。一年後に、もう一冊買えるように継続!#中国語3行日記 pic.twitter.com/xA1ZbBIEHV
— ミンフブログ!中国語学習ブログ! (@sawata_ibis) October 20, 2023
中国語の文章を読んだり、中国語で友人と話したりできたらいいなぁと思い中国語日記を始めたのですが、1年後の今、日記を書き続けて良かったと思っています。
なお、『中国語で3行日記』の366日分の例文は、音声がダウンロードできるので、スマホに入れて繰り返し聞くことで、いろんな話題・分野の単語や表現を覚えることができるので、とても便利です。
レベル別のオススメの使い方
『中国語で3行日記』の巻頭部分にも「レベル別の使い方」が書かれていますが、ここでは、私なりに考える使い方を記載します。
HSK1~3級/中国語検定準4級・4級
各ページの下段に書かれている例文を読んで、そのまま丸写ししましょう。中国語の例文を書き写すだけでも勉強になりますよ。さらに、音声を聞いて、音読練習がオススメ!中国語で3行日記を書くのがつらい方は、最初は1日1文を目標に書いてみましょう。
HSK4級/中国語検定3級
毎日、テーマに沿って、中国語で日記を書いてみましょう。辞書を使って単語を調べながらでもOK.ChatGPTを使って、添削してもらうこともオススメです。
さらに、HSKや中国語検定を受験される方は、単語帳を使って勉強していても、どうしても暗記できない単語がありますよね。その単語を使った例文を、日記に書くようにするのもオススメです。
各ページの下段にある例文は、音声を聞きながら丸暗記すると、さらに上のレベルであるHSK5級や中国語検定2級への近道となります。
HSK5級/中国語検定2級
HSK5級や中国語検定2級に合格したレベルになると、ご自身で学習のスタイルも確立されていると思います。学習途中の私がアドバイスできるようなことはありません。しかし、現時点での自分自身にアドバイスするとすれば、たくさんの中国語の参考書などを購入しても、一回読んだだけで終わったりしています。さらに、この『中国語で3行日記』の例文366日分をすべて理解・暗記できているとは到底言えません。再度、この例文を毎日スマホで聞いて、すべて理解・暗記できるくらい使いこなしたいと思います。さらに、いつも簡単な単語のみで日記を書いているので、2冊目では中国語日記を書くときに、もう少し単語レベルをあげて書くようにしていきたいと思います。
まとめ
最後に、この本の制作に携わっていただいた方、本当にありがとうございます!このブログ内でお礼をお伝えするだけでは不十分と思いますが、現在、2冊目を買って日記を書き始めたので、3冊目、4冊目、…と購入し続けて、中国語力を上げることが一番のお礼と考えつつ、中国語学習を続けていきます。
この本が日記本なので、当たりまえなのですが、私は中国語の参考書をいままでたくさん買ってきて、少し読んだだけで本棚に眠っている参考書が多々あります。しかし、この『中国語で3行日記』は、毎日開いて、毎日使います。当たり前ですよね。でも、毎日、この本を開き、中国語で日記を書くことで、そこに書かれている例文の中国語をみるようにしています。普段の生活の中で、中国語を全く使う環境にないにもかかわらず、毎日中国語に触れる機会を与えてくれるこの本は、今、一番お気に入りの本になっています。
この記事が、この本で勉強されている方や、購入検討されている方の参考になれば幸いです。
中国語検定4級の過去問を徹底解説!
中国語検定受験者は過去問をチェックして得点力アップ!
随時更新中です!