「単語帳は1冊覚えた。文法書も一通り読んだ。でも、いざ中国語を話そうとすると、頭が真っ白になって言葉が出てこない……」
「語学学習のために、日記を書こうと言われても、正しい表現かどうかわからないから、書けないよ…」
語学学習を続けている中で、こんな「壁」や「悩み」にぶつかっていませんか? 私自身もそうでした。インプットは十分なはず(たぶん十分ではないのですが)なのに、アウトプットが圧倒的に足りない。そう気づいた私が手に取ったのが、『中国語で3行日記』でした。
「日記なんて書いたことないし無理・・」と思いつつ、とりあえず中国語の学習をしていて話せるようになりたいから、日記をつけてみようかなと思い書き始めたところ、2年以上続いています。
1年目(1冊目)を終えた時点で記事『【中国語で3行日記】中国語日記による5つの学習効果と継続させるコツとは?|実践例を紹介!』を書いているので、まずはこちらをご覧ください。
私はこの本を使って2年間、中国語日記を継続することに成功しました。2冊目が終了したので、「中国語で3行日記」を卒業して、三冊目はノートに日記を書き始めたところです。
今回は、実際に2年間この本を使い倒した私が、そのリアルな感想と効果について詳しくレビューします。さらに、1年目終了後の記事には書かなかった「初心者向けの語学日記の書き方」をここで紹介したいと思います。
もしあなたが「中国語のアウトプット不足」に悩んでいるなら、この記事がその悩みを解決するヒントになれば嬉しいです。
目次
なぜ「語学日記」が語学学習に最強なのか?
まず、特定の書籍の話に入る前に、そもそもなぜ「日記」が語学学習において推奨されているのでしょうか?
1. 「知っている」を「使える」に変える
私たちは学習過程で多くの単語や文法を「見て理解できる(受動的知識)」状態にします。しかし、それだけでは話せません。日記を書くという行為は、脳内の引き出しから知識を引っ張り出し、自分で文章を構築する訓練です。これにより、知識が「使える(能動的知識)」状態へと変化します。この「知識の活性化」こそが日記最大のメリットです。
2. 「自分専用の語彙」が増える
市販の単語帳には「中国の経済発展」や「歴史」などの単語はあっても、「昨日の残業が辛かった」や「推しのライブが最高だった」という表現はなかなか載っていません。日記を書くことで、自分の生活に密着した単語を調べるようになり、結果として「自分のことを話すための語彙力」が身につきます。
3. 成長が可視化される
語学学習は成長が見えにくいものです。しかし、日記は残ります。1年前の自分の日記を見返したとき、「なんて幼稚な文章を書いていたんだ!」と赤面できれば、それはあなたが成長した証拠です。この「成長の実感」が、挫折しやすい語学学習のモチベーション維持に役立ちます。
しかし、ここで大きな問題があります。
「メリットはわかったけれど、真っ白なノートを前にすると何を書けばいいかわからない」
「自分の中国語が正しいのかどうか不安」
これこそが、多くの人が日記学習で挫折する原因です。そして、この問題を鮮やかに解決してくれたのが、『中国語で3行日記』でした。
まずは、初心者向けの日記の書き方をまとめておきたいと思います。初心者だけでなくても、中級に差しかかった人でも誰でもできる方法です。
【初心者向け】AIを最大限利用して、自分が使う言葉を覚える!

結論から言うと、AIやChatGPTなどを利用する方法です。これは日記を書き始めて1年目の時点で書いた記事『【中国語で3行日記】中国語日記による5つの学習効果と継続させるコツとは?|実践例を紹介!』で記載した方法と異なります。『中国語で3行日記』の本の中に書かれている使い方「ChatGPTで自分の書いた文章を添削する」とも全く違います。
そもそも語学学習をを始めたばかりの初心者の段階では、外国語で文章を作ることがかなり難しいです。そんな方は、次の方法を試してみてください。
一言でいえば、「毎日、ChatGPTに日本語で日記を記録して、その場ですぐに外国語に翻訳してもらい、その文章を覚える」という方法です。
具体的に画像付きで説明しますね。

ChatGPTの無料版でもできるので、ぜひ試してみてください。
まずは、上記の画像の赤丸部分を押すと、右側の青い丸が表示されて、ChatGPTと会話できるようになります。赤丸のすぐ左側にあるマイクのマークではありません。
まずはこの機能を使ったことがない方は、この状態でChatGPTと日本語でよいので、会話をしてみることから始めてみてください。
次に、以下のプロンプト(命令文)を先に入力しておきましょう。
今後、入力された中国語を簡体字(と繁体字)で出力してください。その後、すべてのピンインを出力してください。重要な単語は中国語単語、ピンイン、日本語訳、(必要に応じて英単語)を表形式で出力してください。さらに出力された中国語文章内の重要な文法事項や構文の解説をしてください。
このプロンプトを入力後に、実際に試した例が以下です。
例えば、「日記を日本語で書くときは、日本語で話して、それをAI、ChatGPTに翻訳してもらって、その外国語を覚えるのがすごく便利です。」と話してみます。
以下の左図(一番左の図)の下段が、ChatGPTが中国語に翻訳してくれたものです。

なお、図2で簡体字と繁体字、さらにピンインを表示してくれます。
さらに、図3では文法事項の解説を出力してくれています。
下図の図6では表形式で単語リストを作成してくれていますね。私は英語も出力しているのですが、実際はスマホの画面を横にスクロールすると、英単語も表形式で出力してくれています。

なお、図4,図5で重要な言い回し表現を出力してくれていますが、自身のレベルに合わせて、例えば「HSK3級レベル以上の文法事項に関しては詳細に出力してください」とか、「重要単語は、HSK4級レベル以上のものだけを抜き出してください」など、ご自身のレベルに合わせたプロンプトを入力しておくことをおススメします。
さらに、「日本語を中国語に翻訳するときは、HSK〇級から□級レベルの単語を使って文章を翻訳するようにしてください」など、レベルを調整することもオススメです。
出力されたあとは、この文法事項を学習して、自身の日本語で話した内容が翻訳された文章を暗記するだけです。
最初から中国語(外国語)で日記(文章)を書くのが難しいと考えている方は、試してみてください。ChatGPTのアプリは無料で使えますよ。もちろん、有料にすればさらに使える能力も上がりますが、最初は無料版で十分です。
普段、自分が内容を中国語に翻訳して覚えることで、会話で自分自身が使う単語やフレーズを暗記しておくことができますよ。
『中国語三行日記』徹底レビュー【2年使ってわかった魅力】

私はこの本を2年間使い続けました。日記を書いたページに、毎日付箋も貼っていたので、上記の写真のように分厚くなり、最後の方では日記を本を文字を書くのが大変なほどでした。なので、付箋を貼っていくのはおススメできません。本に文字を書くのが大変になります・・・。
ここでは、2年使ったからこそわかる「継続できる理由」を3つのポイントで解説します。
理由①:「お題」があるから、ネタ切れ知らず
普通のノートで日記を始めると、3日目には「今日は特になにもなかった」と書くことがなくなります。しかし、この本には365日分、異なる「テーマ(お題)」が用意されています。
「好きな季節は?」「最近の失敗談は?」「子供の頃の夢は?」
このように質問を投げかけられると、脳は自然と答えを探し始めます。「何を書くか」で悩む時間をゼロにし、「どう中国語にするか」だけに集中できる。これがこの本の最大の強みです。
私自身は、途中からはお題に関係なく、その日に書きたいことや、その日のニュースなど書きたいことを書くようになりました。
理由②:ネイティブの「使える例文」
各テーマには、モデルエッセイ(例文)が付いています。これが非常に実践的です。教科書的な硬い表現ではなく、「ネイティブならこう言うのか!」という自然な口語表現が満載です。
例えば、自分の言いたいことがうまく書けなくても、例文を真似して単語を入れ替えるだけで、自然な中国語の文章が完成します。この「良質なお手本」が常に手元にある安心感は絶大です。
理由③:「3行」という絶妙なハードルの低さ
「3行日記」というタイトル通り、書くスペースはそんなにたくさんありません。これが精神的な負担を劇的に下げてくれます。
1行だけだと練習として物足りない。でも、長文を書こうとすると時間がかかりすぎて嫌になる。「3行」は、主語+述語、理由、感想といった基本的な構成を作るのに必要十分で、かつ5分〜10分で終わる量です。この「毎日続けられる絶妙な分量」が、2年という長期継続を可能にしました。
【実践記】2年間書き続けて実感した3つの変化

では、実際に2年間書き続けた結果、私の中国語力はどう変わったのでしょうか。正直なところ、劇的な変化がありました。
1年目:「構文」の定着
使い始めて最初の頃は、書きたい日本語をGoogle翻訳やDeepLにかけて、それを書き写すことも多い状態でした。しかし、毎日3行書いていると、よく使う「型」が見えてきます。
「私は〜だと思う(我觉得〜)」「〜するつもりだ(打算〜)」「〜したことがある(过〜)」
半年が過ぎた頃から、翻訳アプリを使わずに、自分の頭の中にある「中国語の構文ストック」を組み合わせて文章が作れるようになりました。この「自力で文を組み立てる回路」が脳にできたのが1年目の最大の成果です。
2年目:感情表現の豊かさと「ニュアンス」の理解
2年目に入ると、単に事実を述べるだけでなく、感情を乗せる余裕が出てきました。
1年目は「今日は楽しかった(很高兴)」だけだったのが、2年目には「ワクワクした(兴奋)」「癒やされた(被治愈了)」「ほっとした(放心了)」など、状況に応じた的確な形容詞や補語を選べるようになりました。
これは、著書にある豊富な例文から「感情の語彙」を吸収し続けた結果です。
HSKや中国語検定(作文)や会話への波及効果

この日記習慣は、試験や会話にも直結しました。
HSKの作文問題や中国語検定の作文問題では、日記で使い慣れた構文をそのまま流用できるため、構成を考える時間が大幅に短縮されました。また、中国人の友達とも「昨日は何をしましたか?」と聞かれた瞬間に、日記に書いた内容がパッと口から出るようになりました。「書けることは話せる」という言葉は本当でした。
挫折しない!「中国語日記」継続のコツ

いくら良い本があっても、使い方が間違っていると続きません。ここで、「語学日記のコツ」を、私の経験と照らし合わせて整理します。これから始める方は、ぜひ以下の3点を意識してください。
1. 完璧を目指さない(借用はOK!)
「間違った中国語を書いたらどうしよう」という恐怖心は捨ててください。誰に見せるわけでもありません。
「最初はパクリでいい」です。私も最初のうちは、例文の単語を少し変えるだけの「借用日記」になることもありました。それでも毎日ペンを動かすこと自体に意味があります。完璧主義は継続の敵です。
2. 日本語から考えない(シンプルに!)
初心者が陥りやすい罠が、複雑な日本語をそのまま直訳しようとすることです。
(例)「昨日は雨が降っていたせいで、楽しみにしていたピクニックに行けなくて残念だった」
これをそのまま訳そうとすると挫折します。
文章を分解・単純化しましょう。
1行目:昨日は雨だった。(昨天通过雨。)
2行目:ピクニックに行けなかった。(我没去野餐。)
3行目:とても残念だ。(很遗憾。)
これなら簡単です。中国語で3行日記は、この「単純化」の訓練に最適です。
3. 書いた内容を「声に出す」
日記を書いて終わりにしていませんか? それはもったいないです。
私は書いた3行を、必ず「音読」していました。文字として書くだけでなく、口を動かして音として耳に入れることで、定着率が段違いになります。中国語で3行日記には音声ダウンロードも付いているので、音声をシャドーイングするのも効果的です。
この本はどんな人におすすめ?

私の2年間の経験から、『中国語3行日記』は以下のような方に特におすすめです。
HSK3級〜4級レベルで伸び悩んでいる人: 文法はわかるのに文章が作れない人に、最適なアウトプット練習になります。
独学でペースメーカーが欲しい人: 「今日は第〇日目」という目安があるため、孤独な独学のペースメーカーになります。
忙しくて学習時間が取れない人: 1日5分〜10分で完結するため、仕事や家事で忙しい人でも隙間時間に続けられます。
逆に、全くの入門者(ピンインもまだの人)には少しハードルが高いかもしれません。その場合は、入門書を終えてから、この本に取り組むのがベストルートです。
まとめ

語学学習に「魔法の近道」はありません。しかし、「楽しく続けられる道」はあります。
2年前、中国語が口から出てこなくて焦っていた私は、『中国語3行日記』に出会い、毎日3行の言葉を紡ぐことで変わることができました。もちろん、日記を書き始めて1年目の時点で書いた記事『【中国語で3行日記】中国語日記による5つの学習効果と継続させるコツとは?|実践例を紹介!』に記載した中国人の相互学習の友達を作ったことも継続の大きな要因となっています。毎日、日記を語学学習のアプリで添削してもらいました。
しかし、日記はたった3行です。でも、その3行を積み重ねた先には、365日×2冊分=730日分の思考の跡と、確実にレベルアップした自分が待っています。
「今日はいい天気だ。(今天天气很好。)」
まずはこの1行からで構いません。
あなたも今日から、中国語(外国語)で日記を始めてみませんか? この本は、その最初の一歩を優しく、そして楽しくサポートしてくれる最高のパートナーになるはずです。
なお、最後に、この本を出版していただいた出版社の方々、執筆していただいた方々、本当にありがとうございました。本を購入すると、1回だけ読んで終わりというのがほとんどですが、購入してから毎日開いて使った本は初めてでした。語学学習をさらに楽しく感じられるようになりました。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございます!

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