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ドラゴン桜
引用:映画ナタリー
2005年にテレビで放送され、阿部寛演じる弁護士が平均偏差値36の高校生を東京大学(以下「東大」)に現役合格させるというストーリーで一躍大ヒットしました。
出演者の長澤まさみ、山下智久、新垣結衣など、その後、大活躍する俳優を輩出し、第1シリーズから16年後の2021年に第2シリーズが放送され、2021年6月27日に最終回を迎えます。
この落ちこぼれの生徒が東大に合格するという勉強法も、当時、とても役に立つと話題になりました。
そして、日本以外の国でもこのドラマに影響を受け、なんと実際に東京大学に合格したリアルドラゴン桜と呼ばれる人がいることを知っていますか?
ここでは、この話をもとに、その勉強法のコツを紹介します。
”リアル版ドラゴン桜”のカリスとは?
出来る出来る まだ出来ないだけ!
と語るのはリアル版ドラゴン桜と呼ばれるカリスさん。
東京大学出身、東進予備校のカリスマ講師である林修先生が、このリアルドラゴン桜をインタビューした映像はすでに見られないので、このインタビュー内容を記事として残しておきます。
林修先生が自らスタッフにお願いして、出演・インタビューを実現した「心奪われたとんでもない天才!」とは?
16歳で東大に合格!しかし、東大では飛び級が認められず、18歳になってから入学しています。
本人曰く、「バカとブスこそ東大に行け!」のセリフで有名なドラマ「ドラゴン桜」を見ていたことが大きく影響したとのこと。
さらに、このカリスさんは、日本人ではなく、韓国人なのです。もちろん、日本語はペラペラです。
このブログは、語学(中国語)に関することを発信しているので、これは面白い!ぜひ、語学や勉強のコツを共有したいと思い、記事にまとめることとしました。
東大在学中にAI(人工知能)の研究論文が注目されて、ヨーロッパの大学にも留学!
つまり、韓国語・日本語のみならず英語もペラペラのトリリンガルです。
1993年生まれの28歳で東大卒のエリート集団が立ち上げた医療AI企業のSEO補佐を務めている、まさしく天才です。
画像から病気を早期発見するAIの研究に取り組んでいるとのこと。
天才なんて自分はなれない、と考えるのはごく当然。しかし、この天才がどんな考えを持っているかを知るだけでも、語学の勉強に役立つはず。
ちなみに、16歳で合格とはどういうことか?高校3年生を卒業すれば、18歳や19歳のはず。
実は、日本で言うところの大検に相当する試験を韓国で受験し、合格したのです。受験者が数万人いる中で、上位5人のみに東大入学枠が付与される試験で上位から3番目に入った天才。しかも、他は高校3年生や浪人生なのに、彼は中学を卒業したばかりの当時は16歳!
では、韓国ではどんな生活を送ってきたのでしょうか?
実は、小学・中学生の頃は、ずっとイジメにあっていて、家庭ではアル中の父親から虐待を受ける悲惨な生活を送っていました。
そのため中学を卒業すると一人暮らしをして勉強をする生活を選択。
そんな中で、ドラゴン桜の「バカとブスこそ東大に行け!人生を変えろ!」という言葉に感化され、「アジアNO1」とうたわれる東大を目指すために猛勉強をします。本人も、このドラマを見ていたことが大きく影響したと語っています。
東大というプラチナチケットを手に入れれば自分の人生も変わる!と思い、これが一つのきっかけとなり猛勉強したと語っています!
このインタビューの中で、独自の勉強方法を語り「これさえ直せば日本人英語は通じる!」と断言しています。
なお、日本語はペラペラですが、勉強したことはないと言っています。
しかし、日本語で書かれた本を3,000~4,000冊読んだとのこと。
この数字には正直驚きました。
自分への戒めも込めて書いていますが、語学(中国語)力がつかないと嘆いてばかりいて、その言語で書かれた本を何冊読んだのか?
恥ずかしい限りです。
多読という2文字で片付けずに、実際に膨大な数の本を読むことが大切ということが分かります。
リアルドラゴン桜・カリスの勉強法
カリスの勉強法とは?
一切ノートを取らない!
ノートを取らない理由は、
①参考書に全て書いてあるから、書くこと自体が時間の無駄
②英単語を書いて覚えるのも同じで意味がない、その時間があれば音読を5回するべし。
つまり、ノートに書くと、5倍もコストパフォーマンスが悪いことをやっている。
ノートに書くことは全て作業でしかない。
③薄い参考書で何度も繰り返す。
ここでカリスは10回でも20回でも繰り返すと語っています。ここにもポイントがあります。
自分自身への戒めも含みますが、「繰り返しやった」と言っても、数回程度を繰り返す人がほとんどではないかと思います。
このあたりが、天才と呼ばれる人との行動の差ですね。
野球のイチローさんも、体は小さいのに、小さいときから毎日コツコツ継続したことで、アメリカの大リーグで活躍する天才となりました。
当たり前のことを継続してできることが天才への第一歩!
だと認識させられます。
カリスさんも、分厚い本を読んでも3割くらいしかわかっていないと語っていて、やはり薄い参考書でよいので、何度も繰り返しやることの大切さを語っています。
このわかっているけど、それを実行するのかどうかが、大きな差になります。
次に語っている勉強法が、短い時間ではなく、きちんと時間を確保して勉強することの大切さです。
「ゾーンに入る」という言葉を使っているのですが、勉強を始めてから20~30分は最低でも必要で、その時間を過ぎると、集中できる時間に突入できるのだと語っています。
さらに語っている大切な勉強法は「逆算的勉強法」。
勉強と作業は違う!
ほとんどの受験生は作業ばかりやって勉強した気になっている
これは自分も含めて多くの人が耳が痛くなる言葉です。
語学学習でいえば、試験合格に向けて必要なものと、自身のレベルの差をきちんと認識して、足りない部分を徹底的にやることです。
私は単語力が足りないと感じていながら、その単語暗記の時間を十分に確保していないことを自覚しつつ、その当たり前のことをやっていないことがやはりダメな部分だと再認識させられました。
カリスさんの語った
自分の時間を無駄にしたくない
という言葉もキーワードです。
人間は誰でも時間は平等に与えらえています。
稼いでいる金額に違いはあっても、与えられた時間の進むスピードは平等。
その限られた時間をいかに有効に使うかが大きなポイントであり、大きな差を生みます。
必要なポイントをおさえ、完璧になるまで、何度も繰り返す
この当たり前のことを、当たり前にきちんとやることが大切ですね。
ポイントはたったの2つ!英語の習得法!
英語の勉強法を科学的に分析し、わずか半年で英語を習得。
半年で外国語を習得するのはやはり難しいですが、その科学的分析を知ることはためになります。
一番大事なのは英語の発声!
最初に聞いたときに、”発音”でなく”発声”??と頭が付いていかない状態になりました。
発声とは「声の出し方そのもの」!
発音はいろんな国で違う(いろんな国の人が英語を話し、いろんな英語があるが)
何でお互い通じ合っているのか?
その理由は、発声が共通しているから。
発音は違うが、発声は一緒。
つまり、アメリカ英語・イギリス英語・シンガポール英語・オーストラリア英語など、英語もかなり違いがあります。
音声の波形(抑揚)を重ねると、ほぼ一緒なのです。
これが、日本語の場合は、単語と単語の間に、必ず「間」が入ることで、上記の音声の波形が重ならなくなっているため、日本式英語が通じない。
これはネイティブの音声を”マネする”ことの重要性を語っているのだと認識しました。
つまり、発音だけではなくて、文章を読み上げるときのリズム・抑揚・単語のつなぎ方などをすべてまとめて「発声」と語っています。
是さえ直せば日本人英語は確実に通じる!と断言してくれています。
今まで意識したことが無かった方は、この点を意識するところから始めてみることをオススメします。
そして二つの目のポイントは!?
日本語を話すときは口内で調音するが、英語は喉の奥から調音する。
もっと簡単な言い方をすると「日本語の発音は音声が高くキンキンして聞こえるので、低い音で発音する」というただそれだけなのです。
発声・発音・文法
英語の型を知っておけば
型をやぶって自由に話せる
多少の文法の間違いはあっても通じるが、まずは基本の文法の型を覚えることの重要性も語っています。
カリスさん曰く
要領よくやれば才能がなくても東大は誰でも受かる
全ての人間に平等に与えられた限られた時間を、いかに有効に使い、要領よくやることが大切かを教えてくれていますね。
自分で出来ると思い込んで、どんどん行動する。
ハッタリが大切!
と言い切っています。
人生を生き抜くうえで、ハッタリが一番大切!
ハッタリをかまし続けると、実績も後から付いてくる。
自分はできると信じ続け、韓国でイジメられっ子から、AIを研究する天才研究者へと人生逆転をした話は、本人の口から直接聞くと、かなりインパクトがあります。
ドラゴン桜というドラマに感化され、ここまで人生を激変できることも凄いですが、それを与えたドラマの影響力というものも凄いですね。
しかも、このハッタリにより、カリスさんは法務省から異例の認定を受けているのです。
それは、東大在学中に「日本の永住権」を獲得したことです。「能力だけによる日本の永住権獲得は、おそらく史上初」だそうです。
医療AI会社エルピクセルのCEO補佐を務めるリアル版ドラゴン桜のカリス!
少子高齢化の影響で、今後ますます高齢者が増加し病院の利用者が増加することが予想されています。
しかし、医師の数はわずかに増加しているだけで、深刻な医師不足に陥る世の中に突入します。
これを医師とAIの二人三脚によって早期診断、誤診防止をし、医療の効率化を図るために研究しているカリスさん。
医師には医師の良さがあり、AIにはAIの良さがあるのでお互いが協力し良くしていく方向に進めていきたいと語っています。
林修の心に刺さった言葉
カリスさんはYOUTUBEもやっていて、インタビューにあたって、林修先生が事前にメモしてきた言葉がありました。
日本人が空気を読むことに対して
空気を読んでも空疎(中身のない見せかけ)になるだけだ
と表現しています。
これは日本の古典の百人一首から来ていると分析しているそうで、「上の句を詠んだら、下の句を当てる」ということから、空気を察するという文化も1000年以上前から来ていると考えているとのこと。
本来は「同じ上の句でも違う下の句があっていいはず」なのに、たった一つの下の句に限定してしまっている。
このことについて、名言があるということで、林修先生のメモしてきた言葉が次の言葉です。
日本人の悪い癖として
「出来ない出来ないが口癖の傷の舐め合いがしたいだけの思考停止」
これに対して、カリスさんの考え方は
出来る出来る まだ出来ないだけ
カリスさんももちろん失敗したこともあるけど、もう一回チャレンジすればよいだけと語っています。
自分が価値があると思ったことをやり続けて、希少価値を生み出すことを続けていると語っている点は、すごく見習いたい部分でもあり、マネしたい点でした。
このブログは中国語関連の語学ブログですが、1年半前までは自身がブログを書くなんて思ってもいませんでした。
しかし、やったことのないことをやろうと思いたってやり始めました。
これをやり続けることで、今まで見えなかった世界や、たった1年半の間でも、思いもよらなかったことが起こっています。
今後も、中国語の勉強をブログを書きながら継続し、希少価値を生み出せるようにしていこうと考えています。
YOUTUBE:カリス 東大AI博士
カリスさん自身が、YOUTUBEチャンネルを開設し、いろんな情報を発信しているので、動画を一つ紹介します。
興味のある方は、AIなどについても多くの映像を出しているのでみてみてください。
最後に、カリスさんの語っていた言葉をもう一度書き起こしておきます。
出来る出来る まだ出来ないだけ
この言葉を常に口づさみつつ、ハッタリをかまし、後から実績が付いてくるようにしたいですね。
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