目次
中国語雑学11選!
中国語漢字の発音”-R-”と”-L-”の区別方法
中国語検定などのピンイン問題が苦手な方へ!
特に、発音するときに苦手な発音の代表例として一番にあがるのが、”RとL”の発音の違いではないでしょうか。
特に”我是日本人”(wŏ shì rì bĕn rén)という短いフレーズの中に、”R”の発音が2つも入っています。
私が台湾旅行中に知り合った中国の方と、中国語で話したときに、この”日本人”という単語のRが聴き取ってもらえず、なかなか通じなかったことが、ずっと忘れられない記憶です。
ところで、今回は、漢字を見て”RとL”の発音を区別する一つのやり方として覚えておいていただければと思います。
中国語でLから始まるもの
落[らく/落第(らくだい)] la
来[らい/来賓(らいひん)] lai
了[りょう/了解(りょうかい)] liao
例[れい/例外(れいがい)] li
历[れき/歴史(れきし)] lì
老[ろう/老人(ろうじん)] lao
六[ろく/六月(ろくがつ)] liu
中国語でRから始まるもの
然 ran
熱 re
人 ren
日 ri
容 rong
弱 ruo
上記の漢字とピンインを比べて、違いがわかりましたか?
音読みの「ラ行音」として定着した漢字は、中国語で発音するときに「L」から始まりますね。
例外はありますが、これを覚えておくと、試験問題を解くときに、一つの目安になるのではないでしょうか。
”听不懂”(tīng bù dŏng)と”ちんぷんかんぷん”
中国語を学習している方なら、初段階で覚える言葉 ”听不懂”(tīng bù dŏng)。「(聞いて)意味がわからない」という意味ですね。
日本語の「ちんぷんかんぷん」の語源として、「听不懂(tīng bu dǒng)聞いてわからない」+「看不懂(kàn bu dǒng)見てわからない」から来ているという説もあるそうです。
しかし、この説は後づけともいわれていますが、中国語を学習している身としては、この説を信じたくなります。
”Long time no see.”と”好久不见”
”Long time no see.”
いきなり中国語ではなく、英語から始まっていますが、実は、これが中国語を直訳した言葉だってこと知っていますか?
”好久(Long time) 不(no) 见(see)”と、そのまま中国語に英語を当てはめたものです。
昔、イギリスが中国と貿易を始めた頃、中国の商人が「久しぶり」という意味の”好久不见”をそのまま英語にしたと言われています。
そのためか、どうかは定かではないですが、英語のネイティブは、この”Long time no see.”をあまり使いません。
もちろん、意味は通じますが、普段は以下のような表現をよく使います。
・It’s been a while.
・It’s been a long time.
・It’s been ages.
言語って、いろんな国の言葉どうし、どこかで複雑に絡み合っている部分があり、それを見つけると面白いですね。
”前後”と”左右”
日本語では、「彼は50歳前後だ」とか「12時前後に着く」のように、「前後」を良く使う。しかし、中国語では「前後」の部分を「左右」と表現します。「彼は50歳左右だ」、「12時左右に着く」という言い方です。
どうして日本語では「前後」で、中国語では「左右」になったのだろうか?
一倍? それとも、二倍?
日本語:「二倍の金額」⇔ 中国語:「一倍的价格」
日本と中国の表現の違い!『2倍』を表現するときに間違いやすい。これを見ると、英語の違いを思い出す。
アメリカ英語:「1階=first floor」
⇔ イギリス英語:「1階=ground floor、2階=first floor」
国が変われば考え方も変わる!面白い!
エッチな色はピンク?
いわゆるエッチな映画を指す言葉として、日本語では”ピンク映画”と言いますね。
しかし、英語圏だと”ブルー・ムービー”って呼ばれるそうです。さらに、中国語だと”黄色電影”、スペイン語だと”シ ネ・ヴェルデ(緑の映画)”になる。
水色、空の色?
日本語では、晴れの日の空の色、つまり青色よりも少し明るい色のことを「水色」といいますね。
つまり「飲み水」の「水の色」ですね。
これが、国により、言語によって表現方法が異なります。
・日本語は「水の色」
・中国語は”天蓝色「空の青色」”
・英語は”SKY BLUE「空の青色」”
つまり、日本語は「水」を使って表現する色なのに、中国語と英語では「空」を使って表現しているのが面白いですね。
”改行(gǎi//háng)”
「改行」とは、日本語の意味は、
『文章などの区切りで、行を改めること。』
と書かれています。
このブログの文章のように、「文章を改行する」という使い方をしますね。
しかし、中国語では、「業種・職種を変える,転業をする」という意味です。
つまり、
改行:gǎi//háng
「業種・職種を変える,転業をする」
例文とを上げると、
・她正在参加改行活动。
「彼女は転職活動中です。」
中国語圏の友達に贈ってはいけないもの
日本では、数字の「九」が、苦しいの「苦」と同じ発音なので、この数字を避けるということがあります。
これと同じように、発音が同じなので避けることが中国語にもあります。
代表的なのが贈物として「時計(特に置時計や掛け時計)」を避けることです。
中国語で「時計を贈る」は「送钟」、これは同じ発音の「送终」を連想させます。
これには「死を看取る」という意味があります。
気を付けましょう!
発音”-ng”と”-n”の区別方法
日本語の音読みで「ん」で終わる漢字は、ピンインも「-n」で終わる。
(少ないが例外も、もちろんある)
「ん」以外は、「-ng」になる。
中国語漢字 | 日本語の発音 | ピンイン |
---|---|---|
看 | かん(看護:かんご) | kàn |
门 | もん(門番:もんばん) | mén |
民 | みん(民族:みんぞく) | mín |
泳 | えい(水泳:すいえい) | yǒng |
名 | めい(名人:めいじん) | míng |
命 | めい(命令:めいれい) | mìng |
明 | めい(名菓:めいか) | míng |
明 | こう(红茶:こうちゃ) | hóng |
猿(猿)は中国語で”猴子(hóu zǐ)”
中国語の親族の呼称は、重ね型が多いですね。
爸爸,妈妈などです。
一部を列挙すると
中国語漢字 | ピンイン | 日本語の意味 |
---|---|---|
爸爸 | 父 | |
妈妈 | mā mā | 母 |
哥哥 | gē gē | 兄 |
弟弟 | dì dì | 弟 |
姐姐 | jiĕ jiĕ | 姉 |
妹妹 | mèi mèi | 妹 |
爷爷 | yé yé | 父方の祖父 |
奶奶 | nǎi nǎi | 父方の祖母 |
ところで、
猩猩=オランウータン(xīng xing)
黑猩猩=チンパンジー(hēi xīng xing)
大猩猩=ゴリラ(dà xīng xing)
と言います。
猴子=サル(hóu zǐ) つまり、中国語で”猩”ではありません。
Why Chinese people !!??!!!??
サルは ”猩” じゃないのか!
※サル(猿)=猴子(hóu zǐ)
これは、”Why Japanese people!” という一時期流行ったコメディアンの表現方法をまねて書かせていただきました。
(正確には、コメディアンとして活躍されながら、IT会社の社長をされていましたね)
ということは、中国語的には、オランウータン(猩猩)は、人間に近い動物ということを言語的にも表しているのでしょうか。
猿の仲間の中では、チンパンジーが最も人間に近いというのが通例ですが、実は2009年に発表された研究データによると、人間とチンパンジーの遺伝子のごく一部しか検査していないことによるものであり、オランウータンこそが最も人間に近い存在と発表されています。
身体構造の類似性に着目すると、チンパンジーと人間の身体構造上の類似点は2か所だけですが、ゴリラは7か所、オランウータンは28か所もあるそうです。
出典サイト;https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/1352/
こう考えると、中国4000年の歴史と言われますが、すでに中国語の言語が作られる段階で、人間に最も近いのがオランウータンであることを単語の中に、人類の進化を込めたと考えたりするとロマンティックですね。
(信じるか、信じないかは、あなた次第です!)
実際に、以下の映像を見ると、オランウータンが人間に見えてきます。
英語のナレーションのため、英語に興味がある方、あるいは、猿に興味のある方はぜひご覧ください。
語学を学習する中で、他の言語に触れたり、日本語で生活していて全く触れることのなかった分野や知識に触れるのも面白いですね、
言語学習を通して、自分自身の見聞を広め、世界とのつながりを広げていく楽しさをたくさんの方に知ってほしいですね。
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