YOUTUBERヤンチャンの初著書『中国大陸大全』!
購入しようか迷っている方のために、参考になるよう中国語学習者目線でレビューしておきます。
中国の各省や都市の特徴をまとめて知りたい方
中国のいろんな話題や情報がほしい人
中国語を勉強しているけど、会話で何を話してよいかわからなくて気分転換しながら中国の知識を増やしたい方。
通常の中国語参考書とは異なる本で内藤証券のTwitterキャンペーンに当選! ビックリ!! ヤンチャンの『中国大陸大全』が届いた!! ありがとうございます! 全部読んだらレビュー書きます! #ヤンチャン #内藤証券 #中国語 pic.twitter.com/j5RZ7kiVjF
— ミンフブログ!中国語学習ブログ! (@sawata_ibis) November 28, 2022
偶然、Twitterのキャンペーンを見つけて、応募したら当選!本が到着してから、この本を使って中国の友達とチャットでやり取りしました。中国語がまだまだ苦手で、会話をするときに話題に困っている人は、この本を利用することで中国の方との会話も話題が広がりますよ。
『中国大陸大全 』の本の内容を詳しく見ていきましょう。
目次
「33地域の暮らしと文化が丸わかり! 中国大陸大全」とは?
内容 | 詳細 |
---|---|
タイトル | 33地域の暮らしと文化が丸わかり! 中国大陸大全 |
価格 | 1,650円(税込) ※kindle電子書籍版:1,485円 |
ページ数 | 272ページ(129mm x 188mm)厚さ18㎜ |
音声 | 無し |
文字色 | 白黒赤 |
難易度 | 初級者向け以上(中国のことを知りたい方向け)語学本ではない |
評価 | アマゾンのカスタマーレビュー/☆5段階中4.4(2023.2.11) |
※上記のAmazonのページで「試し読み」することができます。本の中身を見てみたい人は必見!
「中国語大陸大全」の内容
本の帯に「隣の大国はこんなに奇妙で面白い!」「省や市の個性的な歴史、食文化、人間模様から中国の本当の姿が見えてくる」「日中両国で人気のユーチューバーが、楽しい語り口で一挙解説!」と書かれている通り、中国に少しでも興味のある方なら、ぜひ一読をオススメしたい本です。
本の中身は、全体を7つの地区に分け、それぞれの地区ごとに、省や市を詳しく解説しています。
北京市/天津市/河北省/山西省/内モンゴル自治区
華東地区
上海市/山東省/江蘇省/浙江省/安徽省/江西省
華中地区
河南省/湖北省/湖南省
華南地区
福建省/広東省/海南省/広西チワン族自治区/香港特別自治区/マカオ特別自治区
東北地区
黒龍江省/吉林省/遼寧省
西北地区
陝西省/甘粛省/青海省/寧夏回族自治区/新疆ウイグル自治区
西南地区
重慶市/チベット自治区/貴州省/雲南省/四川省
※コラム欄が別途あり
中国語の学習参考書ではありません。「33地域の暮らしと文化が丸わかり!」と書かれているように、中国の各都市や地域を知るための本です!中国の方と少しでも接する機会がある人には、超オススメ本!中国のことを調べる事典(中国語の語学辞書ではありません)として、本棚に置いて、話す相手(中国の方)の出身地の情報を得て、会話の話題を広げるのに利用するのが最適です7!
レビューの口コミが凄い!
長い歴史があり、広大な国土がある中国について、各地の特徴や文化、現在の流行りなどを解り易く紹介しています。
その視点は著者である中国人ならではであり、本の中で中国の諺を引用しているところもあって、読みながらへーそうなんだと納得する部分もあります。
本の文体は口語調で語りかけているため、まるで目の前で説明してもらっているようでとても読みやすいです。
日本人に人気のある三国志演義に関する記載もあり、また各省の文化や観光名所などが細かい紹介がされており、より深く中国を知りたい人にお勧めです。
★★★★★わかりやすいです
とても中国人とは思えないくらい、流暢な日本語を話すヤンチャンの中国紹介の本です。とてもわかりやすいのに加えて、内容が日本人にとって興味深いことが多いです。彼女はyoutuberですが、そのyoutubeを見ても、この20年ほどで急速に栄えた、新しい中国を知ることができますし、中国というと、政治的に拒否感を感じる点が多かったのですが、この書籍は、そういった中国の偏った一面を是正するだけの力があるような気がします。ヤンチャンの人柄もあるのでしょうが、中国に少しでも興味がある人にはお薦めの1冊です。
★★★★★面白い!読むべき
中国人が読んでも面白いね
勉強になりました。
早くも中国に旅行したい。
「中国語大陸大全」オススメの使い方
中国に興味があり、中国語を勉強している方がWeChatなどでチャットすることもあるかと思います。また、オンラインで中国人教師の方と中国語学習をしている方も多いはず。チャットや会話をするとき、初対面の場合は、相手が中国のどこに住んでいるのか(你住在那里?「あなたはどこに住んでいますか?」/你是哪里人?「あなたはどこの出身ですか?」)と最初に聞くことも多いです。
しかし、このとき、次のように感じる方も多いですね。
「人見知りで最初に話す話題がない。」「オンライン学習で中国語を勉強したいけど、話す話題にいつも困る!」
こんな悩みを持っている方は、相手の出身地を教えてもらったあと「中国大陸大全」という本に、「あなたの出身地は〇〇と書かれているけど、どうですか?」と質問することで、話題が膨らみ、さらに、相手の出身地や文化について、詳しく聞くことができるので、話が膨らみます。
さらに、仕事で中国の方とやり取りすることがある方は、この「中国大陸大全」を読んで、相手の出身地について聞いてみるのもよいですね。日本に住んでいる日本人が、中国に興味をもっていて、そんなことまで知っているのか!と驚かれること間違いなし!!
中国語の学習をしている方だけにとどまらず、少しでも生活の中で、中国に関係することがあるならば、この本を本棚に置いておいて、必要に応じて「中国のさまざまな地域を調べる事典」として使うことをオススメします。
また、ヤンチャンがYOUTUBEで「本の中に掲載されている写真をカラー写真にすると、本の値段が上がってしまう」と語っていました。写真の掲載数を多くしたり、さらに、カラー写真にすると当然、値段が上がってしまいます。そのため、この本を読むときには、各地方の名称をグーグル画像検索し、それぞれの都市や観光地の写真を見ながら「中国大陸大全」を読むと、さらにいっそう本に書かれていることをリアルに感じとることができて楽しいです!
中国の友達とのチャットで文化交流に利用
湖南省
YoutubeのヤンチャンCHでも、「中国大陸大全」に書かれている湖南省について詳しく解説されています。動画と併用して本を読むと理解が深まりますよ。
湖南省の庶民を表現する言葉
”吃得苦,霸得蠻,不怕死,耐得烦”
chī dé kǔ, bà dé mán, bùpà sǐ, nài dé fán
「苦労に耐えられる、我慢強い、死ぬのが怖くない、煩わしいことにも耐えられる」
湖南省出身の中国人である語学学習友達に、湖南弁で話すと次のような発音になると教えてもらいました。現地の人は、湖南弁でこの言葉を話すそうです。
”吃得苦,霸得蠻,不怕死,耐得烦”
「苦労に耐えられる、我慢強い、死ぬのが怖くない、煩わしいことにも耐えられる」
下記はすべて日本語に翻訳した内容で表記していますが、hellotalkというアプリやwechatを使って、湖南省に住んでいる中国人の友達とやり取りしたイメージです。
中国語や日本語でチャットすることで、中国語の表現を学ぶことができるので、便利ですね。
なお、もう一人、湖南省に住んでいる女子学生に”辣妹子”の話をしたところ、若者はこの言葉はあまり使わない。小さい頃(2000年~2010年)に大人がよく歌って聞かせてくれたと言っていました。1999年の央视春节联欢晚会(日本の大晦日に放送される紅白歌合戦のような番組)で歌曲《辣妹子》が歌われています。この当時、かなり有名になった曲であることがわかりますね。
では、当時の映像を確認してみましょう。
リズムにのって”辣妹子”という単語が何度も登場し、湖南省の女性”辣妹子”について歌った楽曲です。1999年の中国の紅白歌合戦で歌われているので、30歳以上の方であれば、この曲を知っている方も多いですね。
この歌の一節を書き出してみると、
”辣妹子从小辣不怕”
「辣妹子は小さいころから辣いものが平気よ」
”辣妹子长大不怕辣”
「辣妹子は大きくなっても辣い物なんて怖くない」
”辣妹子嫁人怕不辣”
「辣妹子は辣い物が苦手な人には嫁がないよ」
「辣(ラー)」は辛い、「妹子(メイズ)」は女の子のことを表しています。つまり、「辣妹子(ラーメイズ)」という言葉は、『辛い物が好きで明るく活発な女の子』という湖南省の若い女の子の特徴を表しています。
20歳くらいの女の子であれば、1999年の央视春节联欢晚会(日本の紅白歌合戦のような番組)を記憶していないので、使わないのは当然かもしれませんが、湖南省の人であれば、必ず聞いたことがある言葉なので、「あなたは辣妹子ですか?」とか、「あなたの奥さんは辣妹子ですか?」と質問すると、ビックリして笑ってくれますよ。
重慶市
YoutubeのヤンチャンCHでも、「中国大陸大全」に書かれている重慶市について詳しく解説されています。動画と併用して本を読むと理解が深まりますよ。
私は重慶市には行ったことがなくて知識がありません。「中国大陸大全」の知識をもとに、WeChatを利用して重慶市に住んでいる中国人の友達に質問してみました。
重慶市の特徴として「中国大陸大全」には次のように書かれています。
重慶の特徴として挙げられるのは、とにかく暑いこと!暑いというより熱いに近い。なにせ中国の”三大火炉”の一つと言われるくらいなので…。(途中省略)中国主要都市の中では、夏の気温は重慶が一番高いそうです。最高気温が30℃を超える日は1年間に70日以上あり、40℃以上になる日もあります。
さっそく、このことも質問してみると、
とのこと!調べてみると、”三大火炉”や”四大火炉”など、いくつかの言い方があります。
《中国で夏の気候が特に高温多湿で暑いといわれる都市》
昔からいわれている三大・四大の組み合わせは
”三大火炉”
重慶・南京・武漢
”四大火炉”
重慶・南京・武漢・長沙
または
重慶・南京・武漢・南昌
昔からいわれている伝統的な三大・四大だけではなく、2017年7月に中国気象局の国家気候センターが新たなリストを発表しました。重慶、福州、杭州、南昌の4都市が「新四大ストーブ都市」と発表されました。武漢は四大の中から脱落して、六位にランクインされたのですが、暑い都市のリストから脱落するのはむしろ嬉しいことのように思えます。しかし、新しいリストよりも、伝統的な三大・四大のほうを覚えてる中国の方も多いですね。
私は個人的に、こんなに暑い都市に住むのは大変だと思うのですが、重慶に住んでいる中国の友達は「住んでいるから慣れてしまったよ」と言っています。やはりどこの国でもどの都市であっても「住めば都」なのだとつくづく思いました。
中国の方と会話(チャットでもOK)するときに、このように「中国大陸大全」に書かれているネタをもとに会話をするのは本当にオススメです。中国の各地方の理解にもつながり、会話も弾むので、中国語がどんどん上達します。
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