皆さん、こんにちは!突然ですが、外国語学習って、夢と挫折の繰り返し…なんて経験、ありませんか?
「子どもの頃から始めないと無理」「何度もチャレンジしたけど、結局諦めちゃった」──そんな風に思っている方も、きっと少なくないはず。でも、今回ご紹介する一冊を読んだら、そんな固定観念がガラガラと崩れ去り、むしろ「今すぐ始めたい!」とワクワクが止まらなくなるはず。特に年齢を言い訳にして、語学学習から遠ざかっている人にはぜひ読んでほしい本です。
その本とは、宮崎伸治さん著の『50歳から8か国語を身につけた翻訳家の独学法』です。
「50歳から8か国語!?」って、タイトルを見ただけで驚きますよね!まるで超人ーのような宮崎さんの学習法が詰まったこの本は、私たち言語学習者の「困った…」に、納得の答えと具体的なヒントを与えてくれます。2025年2月5日に青春出版社から発売されたこの新書、まさに衝撃の一冊です!
目次
音声で理解!PODCAST版
まずは記事を読む前に『50歳からの8か国語を身につけた翻訳家の独学法』についてPODCASTのように音声で聞きたい人向けの要約版をお聞きください。
内容 | 詳細 |
---|---|
タイトル | 50歳からの8か国語を身につけた翻訳家の独学法 |
価格 | 1,210円(税込) |
ページ数 | 192ページ(108mm x 90mm)厚さ9mm |
音声 | 無し |
文字色 | 白黒 |
難易度 | 無し |
評価 | アマゾンのカスタマーレビュー/☆5段階中3.6(2025.6.5) |
人生は白黒?いや、カラーにしよう!50歳から8ヶ国語をマスターした翻訳家の「超効率」独学法が、あなたの言語学習に革命を起こす!
著者・宮崎伸治さんの「非常識」な経歴に、度肝を抜かれる!
まずは、この本の著者である宮崎伸治さんのプロフィールをちょっとだけご紹介させてください。
宮崎さんは1963年広島県生まれ。なんと21歳で翻訳家になることを決意したそう。ご両親は読書習慣がなかったため、家には本棚もなく、ご自身も大学に入るまでほとんど本を読まない学生だったとか。それが、友人の影響で読書を始め、「世界が広がる」感覚を味わったことで、翻訳家を志すようになったというから驚きです!
大学卒業後は、残業が少ないという大学職員の仕事を選び、毎日英会話学校に通って英語の猛勉強を開始。わずか4年間で英語の資格を片っ端から取得し、27歳で企業の産業翻訳スタッフに転身。さらに30歳でイギリスに2年間留学し、言語学を修了。そして34歳で出版翻訳家としてデビューされたとのこと。彼の訳書はなんと60冊以上にも及び、スティーブン・R・コヴィーの名著『7つの習慣 最優先事項』の第2弾の翻訳も手がけています。
そして、ここからが今回の本の真骨頂!宮崎さんは、50歳になってから、英語以外にドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語、韓国語、ロシア語、タイ語と、次々に新しい言語の学習を本格的に始めたというから、もう開いた口が塞がりません!現在では、英語・翻訳関係の資格だけで20種類以上、合計137種類もの資格を保持しているとのこと。
特に印象的だったのが、彼が英検1級に19回も挑戦し、18回落ちてからようやく合格したというエピソード。「18回目で諦めていたら、今の肩書きはなかった」という言葉の重みは、私たち言語学習者全員に突き刺さりますよね!まさに「続けてたら少しずつ合格可能性は上がっていく」 という真理を体現されています。
なぜ、宮崎さんは「多言語の沼」にハマったのか?その深い理由とは
正直、これだけたくさんの言語を学ぶなんて、普通じゃ考えられないですよね。宮崎さんがなぜそこまで多言語学習に熱中し、継続できたのか、その理由こそが、この本の最も魅力的な部分です!
彼が多言語学習に目覚めたのは、ロンドン大学での学びがきっかけだったそう。「外国の素晴らしい本が、日本語に訳されていないなんて、もったいない!」と気づき、外国語が読めることの素晴らしさを痛感したといいます。まさに、多言語を学ぶことは、私たちの世界を広げることに他ならないんです。
宮崎さんは、その感覚を「日本語だけで映画を見るのは白黒。多言語を知ると世界がカラーで見える」と表現されています。例えば、中国語でパンダは「熊猫(xióngmāo)」=猫のような熊と書くなどの、日本語にはない、その発想に触れることで、「世界って面白いな」と心が動かされる経験ができると語っています。これは単なるスキル習得ではなく、人生の楽しみを爆発的に増やすことなんです!
個人的には、最近中国語を勉強している中で、面白いと思った単語!

”猕猴桃”(míhóutáo)
この意味は何だともいますか?
猕猴;míhóu「アカゲザル(猿)」
桃 ;táo 「果物の桃(もも)」
この2つが一緒になった”猕猴桃”(míhóutáo)の意味はなんと・・・
ニュージーランドに生息する体長50センチほどのダチョウの仲間である鳥に似ている果物、つまり、「キウイフルーツ」です。
中国語では、キウイフルーツが「猿のような桃」と捉えられたのだと思うと、とても面白く、かつ、忘れない単語になりました。(おそらく使う機会がないのですが・・・)
さらに、多言語学習は、私たちの脳にも驚くべき恩恵をもたらしてくれるます!宮崎さん曰く、外国語学習は「頭が良くなる」。具体的には、記憶力や集中力が向上し、ワーキングメモリーが増え、推論能力も高まる!これは、難しい言語に取り組むことで、脳の血流が増え、酸素や栄養素が脳に巡るからなのだそう。脳を活性化させ、認知症予防にもつながるというから、これはもう、やらない手はありません!
そして、私が特に共感したのが「言語的寛容性」というキーワード。これは、他者の言葉を「正しい/間違っている」ではなく、「その人なりの意味」として受け止める姿勢のこと。外国語を学ぶ中で、言葉の奥深さや多義性に触れることで、自然とこの寛容性が身につき、結果として人間関係が円滑になると宮崎さんは語っています。これはまさに、現代社会で生きる私たちに必要な力なのではないでしょうか?
「50代からでも遅くない!」年齢は言い訳にならない、その科学的根拠
「でも、もう若くないから…」そんな声が聞こえてきそうですが、宮崎さんは力強く断言します。「50歳からでも、外国語学習は十分に可能」と!
彼の説明によると、私たちの脳には、眠っている「神経幹細胞」というものがあるそう。これらは、運動したり、新しいことを学習したりすることで「目覚め」、新たな神経細胞が生まれてくるのだとか!宮崎さんが参考にした専門家の本(加藤敏典さんの『脳番地トレーニング』)では、50代どころか60代、70代、80代、90代でも脳は成長すると書かれているそうです。楽なことばかりしていると脳は衰える一方ですが、興味のある「困難なこと」に挑戦することで、脳はどんどん活性化するんです。
宮崎さん自身、60歳からタイ語を、そして59歳半からピアノを始めたというから、その言葉には説得力しかありません!
年齢を言い訳にするのはもうやめにしましょう!
今日から実践できる!宮崎式「超効率」学習の秘訣7選
さあ、いよいよここからが本番!
宮崎さんが実際に実践している、具体的な学習のコツを惜しみなく教えてもらいましょう。この本には、言語学習者の悩みを解決するヒントが満載!
1. 「話す」より「読む・聞く」に集中せよ!
日本に住んでいて、日常的に外国語を話す機会は限られています。無理に「流暢に話す」ことを目標にすると、挫折しがち。それよりも、原書を読んだり、映画や動画を視聴したりと、「受信」することに焦点を当てることで、挫折せずに楽しみながら継続できます。中級レベルまでなら2〜3年で到達できると宮崎さんは言います。
もちろん、話すことが目的の場合は、それを伸ばすことを個人的には否定しません。しかし、ここまで話すことは後回しにして、見たり読んだりするために言語学習に取り組み楽しんでいる方がいることにもビックリしました。
2. モチベーションを「自分で」見つけ、維持する!
宮崎さんが多言語学習を継続できた最大の秘訣は、モチベーションを「自ら探し出し、創り出す」こと。検定試験はその良い目標になる一方、合格を最終目標にすると燃え尽きてしまうことも。大切なのは、「なぜそれを学ぶのか」という「ビッグWHY(真の目的)」を明確にすること。そして、褒めてくれる先生を見つけることも効果的だそう。
個人的には、先生については、学校に通ったりすることができなくても、アプリで相互学習をしてくれる学習仲間を見つけたりすることでもよいと思いました。
3. 「単語力=読解力」!単語はコツコツ毎日覚える!
宮崎さんは「語学イコール単語」だと断言しています。中学時代に英語が学年トップだったのも、毎日単語を詰め込んでいたから。単語力は読解力と強く相関するため、語彙を増やすことが最も効率的な学習法。
常にポケットに入れて持ち歩き、信号待ちや銀行のATM待ちといった**細切れの時間(1日合計1時間以上になることも!)**を徹底的に利用。
果物、スポーツなど、カテゴリー別にまとめられた単語帳を使うと、関連付けて記憶でき、バラバラに覚えるよりも圧倒的に覚えやすい。
忘れても気にせず何度も繰り返し、思い出せた瞬間に脳からエンドルフィンが放出され、それが快感となって学習が定着する!
4. 「伴奏者」の力を借りて、「易から難」へ!
いきなり原書を読むのはハードルが高いですよね。そこで「伴奏者」の出番です。
先にストーリーを頭に入れておくと、原書が格段に読みやすくなる。
日本語訳と原書を並べて読むのも効果的。
ヨーロッパの言語難易度指標(A1からC2)に沿った、優しいリライト版の教材から始め、徐々に難易度を上げていくのが楽しみながら続けられる秘訣。
5. 「ながら学習」で時間を有効活用!
宮崎さんは、散歩中にスマホでYouTube動画を見ながら、リスニングとスピーキングの練習をする「ながら学習」を実践。特に話す機会の少ない言語では、口を慣らすために有効だといいます。
6. 文法は「嫌にならない程度に」継続する!
文法学習は地味で面白くないと感じる人も多いかもしれませんが、中級レベルに到達し、原書を読んだり映画を理解したりするには避けて通れない道。嫌にならない範囲で、コツコツ続けることが重要です。
7. 時間管理の極意「ファーストシングファースト」
これだけ多岐にわたる学習を続ける宮崎さんの時間管理術は、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣 最優先事項』にも通じる「ファーストシングファースト」の原則。自分にとって最も重要なことを、1日の最初に、何が何でもやるという徹底ぶり!宮崎さんにとってそれは語学学習とピアノ。スマホやテレビなど「時間泥棒」に時間を奪われず、最優先事項に時間を使うことで、結果的に時間が「増える」と実感しているそうです。
「1年」と「10年」の視野で、あなたの人生をカラーに変えよう!
この本を読んで最も心に響いたのは、「人は1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価しがち」という言葉です。宮崎さんが英検1級に19回も挑戦したように、短期的な結果に一喜一憂せず、「10年後にはこうなっていたい」という長期的な視野を持つことの重要性を教えてくれます。コツコツ積み重ねていく日々が、やがて確かな自信と、想像以上の未来につながるんですね。
AIの進化で「外国語学習なんてAIに任せればいい」という声もありますが、宮崎さんは「楽なことをするほど人間は成長しない」と語ります。興味のあること、情熱を燃やせることに挑戦し、努力すること自体に価値がある、と。言語学習は、まさにその情熱を燃やせる対象の一つになり得るのです。
この本が、あなたの「学びたい」に火をつける!
宮崎伸治さんの『50歳から8か国語を身につけた翻訳家の独学法』は、単なる語学学習のハウツー本ではありません。年齢や才能を言い訳にして、新しい挑戦を諦めてしまいがちな私たちに、「いつからでも、どこからでも、何でもできる!」という勇気を与えてくれる一冊です。
多言語学習を通して得られる「彩り豊かな世界観」や「人間関係を円滑にする力」、そして何よりも「脳を活性化させ、人生を豊かにする」というメリット。この本は、そのすべてを具体的な方法と宮崎さんの実体験を通して教えてくれます。
何度も挫折した方も、これから外国語学習を始めたい方も、そして「人生を変えるきっかけが欲しい!」と願う方も、ぜひこの一冊を手に取ってみてください!読み終えた後、きっとあなたの心には新しい「ビッグY」が生まれ、学習へのモチベーションが溢れ出すはずです。
すでに言語学習を継続されている方にとっては、当たり前だったりすることも多々あるかもしれません。ただ、マンネリ化していて、自分自身にカツを入れて、再度モチベーションを上げたい方には、この本が、その最初の一歩となるでしょう!
著者へのインタビュー動画をまとめてみた
50歳から独学で8か国語を習得した翻訳家の学習方法とは?宮崎伸治さんインタビュー
YOUTUBEの「ランサムはなTV」
米国在住の現役フリーランス翻訳者、ランサムはなさんが、翻訳・通訳関連のお仕事、英語・日本語・外国語学習、海外生活、フリーランスに関する情報を発信しています。 語学を生かして世界で活躍したい方を応援しているチャンネルです。
ここでなんと『50歳からの8か国語を身につけた翻訳家の独学法』の著者の宮崎さんのインタビューを2回に分けて掲出されたいたので、ここでも紹介しておきます。
60冊出版のベストセラー翻訳家が語る驚きの真実!宮崎伸治さんインタビュー
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