上野動物園にいたジャイアントパンダ「シャンシャン」(メス5歳)が2023年2月21日に中国に返還となりました。
シャンシャンに関するニュースがワイドショーでも駆けめぐりましたが、2017年6月12日に生まれたシャンシャン!その半年後の2017年12月19日に中国の報道官の笑顔を引き出したことで、当時は、日本だけでなく、中国でもSNSで拡散され話題になりました。
この件を2023年2月20日にツイートしたところ、多くの反響をいただきました。
2017年の中国外務省の定例会見。パンダの”シャンシャン”と”杉山さん”の勘違い(中国語で発音が同じ)により会見は和やかに‼ 報道官の笑顔が、当時の中国SNSで話題に!#シャンシャン #ジャイアントパンダ #上野動物園 #パンダ #熊猫 pic.twitter.com/PWrKDZcpII
— ミンフブログ!中国語学習ブログ! (@sawata_ibis) February 20, 2023
そこで、このニュースを深堀しつつ、ジャイアントパンダの「シャンシャン」と、杉山事務次官の杉山(シャンシャン)の中国語発音を聞き比べて、どのくらい似ているのか、簡単に発音を聞いて区別できるのかを確認してみます。
中国の報道官、聞き間違えて笑顔に!パンダも杉山さんも同じ「シャンシャン??」
2017年12月19日に、中国外務省報道官会見において、日本の記者が上野動物園で公開されたジャイアントパンダの「シャンシャン(香香)」について英語でコメントを求めました。中国外交部報道官の華春瑩は「日本側と共通認識に基づいて問題を処理するよう希望する」と回答。しかし、実は華報道官が聞き間違えて、日本外務省の『杉山』晋輔外務事務次官のことについて質問されていると勘違いしてコメントしたのです。
最終的には、別の記者が「シャンシャン」がパンダの名前だと指摘したため、華報道官は自分の間違いに気づき、笑いに包まれました。
さらに、外務省報道官会見では普段笑顔を見せない報道官の華春瑩の笑顔が見られたことで、日本でも中国でもニュースやSNSで話題になりました。
香香:xiāng xiāng(パンダのシャンシャン)
杉山:shānshān(杉山外務事務次官)
パンダのシャンシャンと杉山さんの違い” Xiang Xiang と Shan Shan”を聞き比べできる?
この動画を見た方のYOUTUBE上のコメントを確認してみましょう。
中国語を学習している方だけでなく、中国語を学習していない方もコメントを記載しているはず。発音をカタカナで表記すると共に「シャンシャン」のような表現となることもあり、発音が区別できない方も多くいます。
中国語と日本語は、異なる言語である以上、互いに普段使わない発音もあります。英語に例えれば、日本人が「R」と「L」の発音の区別が苦手であることに似ています。
欧米の方を例にあげると、日本語の「病院(びょういん)」と「美容院(びよういん)」の発音の区別が難しいそうです。母国語の発音にあるものとないもので、区別しやすいかどうかも関係がありますね。
中国語の学習を始めて発音で挫折する方も多いのですが、こういった間違いがあることを楽しくとらえて、語学学習をしていきたいですね。
ツイートに対して、次のようなコメントを残されている方もいます。
全然同じ発音じゃない!って仰せのかたも居るだろうけど、我的发音不好ಠ_ಠの感と常に闘う者としてはちょっとホッとするエピソードよね https://t.co/exgmt6dnQX
— 山吹賢栄🐌 (@sakaeymbk) February 21, 2023
全然同じ発音じゃない!って仰せのかたも居るだろうけど、我的发音不好ಠ_ಠの感と常に闘う者としてはちょっとホッとするエピソードよね
※我的发音不好「(日本語訳)私の発音は良くない…」
自分自身も含めて、外国語の発音で悪戦苦闘されている方にとっては、本当にホッとするエピソードですね。
最後に、シャンシャンが中国に返還される当日の様子をニュースで確認しておきましょう。
2017年の「シャンシャン(香香)と杉山事務次官の聞き間違えによる勘違い」によるニュースで、日本に来たことがない中国の友達も上野動物園のことを良く知っていました。こういったホッとするニュースにより、5年たった2023年時点でも日本の地名や名称を記憶してもらっていることを知って、すごくビックリしたエピソードでした。
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