中国語検定

【中国語検定】中検の受験者数の推移グラフ。級別のレベル・合格率の比較などの統計情報

中国語検定を受験しようと考えているのですが、合格率ってどのくらいですか?
中検のさまざまなデータをグラフ化して見やすくしたので、一緒に確認してみましょう。

毎年3月、6月、11月の3回しか実施されない中国語検定試験
(これに対して、HSKはほぼ毎月試験が実施されます。)

中国語検定のホームページには、過去の受験関連データがさまざま見られるようになっています。

ここでは、中国語検定試験に関する数値をグラフ化することで、合格率・受験者数などの推移や、受験時間、受験費用、合格最低点なども含めた数値関連データをまとめてみました。

中国語検定:受験者平均点・合格率

中国語検定 各級ごとの受験者平均点

スマホで閲覧する方は、スマホを横向きにしてください。スマホを縦にすると、グラフの表示が崩れます。




※縦軸:中検の受験者(W:筆記の)平均点、横軸:受験回

中国語検定 級別合格率の比較

※ここでは第104回の合格率を比較します。

※スマホで表示の方は、グラフが崩れる場合はスマホを横向きにするとグラフが見られます




※縦軸:合格率(単位:%)、横軸:各級

1級から準4級の合格率を順番に並べると、綺麗な階段状になります。
一つ級が易しくなるごとに、合格率が10~20%高くなり、難易度が下がることがはっきりわかります。

中検3級までは合格率が50%以上ですが、中検2級から合格率が急に下がります。中検2級以上から急に難易度が上がるということですね。
準1級や1級の合格率を見ると、これらに合格する方の努力は相当なものであることがわかります。

中国語検定 各級ごとの合格率の推移

中国語検定 各級ごとの合格率の推移

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ここ数年の各級ごとの合格率の推移を見ると
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※縦軸:中検の受験者(W:筆記の)平均点、横軸:受験回

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ここ数年の各級ごとの合格率の推移を見ると

中検1級の合格率:10%
中検準1級の合格率:10~20%
中検2級の合格率:25~40%
中検3級の合格率:40~50%
中検4級の合格率:50~70%
中検準4級の合格率:70~80%

級の難易度が一つ上がるごとに、合格率が15~20%近く下がっています。つまり、級(レベル)を上げるごとに、合格の難易度が上がることも数値から読み取れます。さらに、各級ごとの合格率もある程度の範囲内で一定であることもわかります。

中国語検定 受験者数・合格者数

各級の受験者数の比較

ここでは、第104回の試験における受験者数を比較します。




※縦軸:受験者数(単位:人)、横軸:各級

中検3級の受験者数が最も多く、次いで、中検4級の受験者数、さらに、中検準4級の受験者数の順番になっています。
なお、中検2級以上になると、急激に受験者数が少なくなるのがわかります。

各級の受験者数推移を比較




※縦軸:受験人数(単位:人)、横軸:受験回
※志願者数ではなく、受験者数を調べています。(当日、欠席する方も多いため受験者数を比較しています)

受験者が最も多いのは、「中検3級」と「中検4級」です。これは日本人が最も多く受験する英検と同じ状況です。

なお、第100回の試験は、2020年3月に実施されるはずでしたが、新型肺炎(コロナ)の影響により延期となり、3ヵ月後の6月に実施されました。さらに、受験会場や受験者数を制限したため、かなり受験者数が減っています。また、その後も、コロナの影響により、受験会場の制限などにより人数が抑えられていることもあるため、2020~2022年の受験者数の推移は参考程度として確認するのがよいでしょう。

中検2級 受験者数・合格者数推移



※縦軸:人数(単位:人)、横軸:受験回

中検2級の受験者数は毎回1000人強、合格者は400名前後です。上級レベルになるにつれて難易度が上がり半数以上の方が不合格となるため、準4級~3級と比較して、複数回受験されている数が多くなります。

中検3級 受験者数・合格者数推移




※縦軸:人数(単位:人)、横軸:受験回

中検3級の受験者数は毎回2000人強、合格者は1000名前後です。
半数近くの方が不合格となり、再度受験する方もいれば、学生(大学生・高校生以下など)が受験する数も最も多いため、受験者数がかなり多い級となります。

中検4級 受験者数・合格者数推移




※縦軸:人数(単位:人)、横軸:受験回

中検4級の受験者数は毎回約2000人、合格者は1000~1500名前後です。
学生(大学生・高校生以下など)が受験する数も最も多いため、受験者数がかなり多い級となります。

中検準4級 受験者数・合格者数推移




※縦軸:人数(単位:人)、横軸:受験回

中国語検定の最も易しいレベル、つまり、基本レベルの受験級です。中検準4級の合格率が70~80%であることから、合格者の数も多いことがグラフから確認できます。

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各級別の受験者データ

各級別の受験者データ

中国語検定のホームページに、各受験回における受験者の職業割合が記載されています。
「有権者」「学生」「高校生以下」「その他」の4種類に分類されているのですが、この中で受験者数の比較的多かった第104回のデータをグラフ化してみました。

グラフを読み解くと、
準4級:高校生以下が全体の30.7%であり、他の級と比較すると高校生以下の割合がかなり多いです。
4級および3級大学生が多いのが特徴です。
2級以上になると、大学生も多いですが、有識者と表記されている「大人」が急激に多くなるので、学校などで学習している人ではなく、大人になって学習されている方が多いのもわかります。

職業の分類は「有権者」「学生」「高校生以下」「その他」の4種類に分類されていますが、一般社団法人:日本中国語検定協会に問い合わせると、
「有職者」=勤務されている方
「学生」及び「高校生以下」=学校等で学習されている方
「その他」=そのいずれにも属さない方
として大まかに分類して掲載しているとのことでした。

最も受験人数が多い級は? 全体に占める級別受験者数割合

中国語検定 第104回の全体の受験者数を100%として、1級~準4級の各級の受験者数は全体の何%なのかを円グラフを使って示します。

【中国語検定 第104回 各級ごとの受験者数の全体に占める割合】


数値データは中国語検定HPより

中国語検定試験第104回の全体の受験者数:10,251人

中検準4級 受験者数2325人 22.7%
中検4級  受験者数2672人 26.1%
中検3級  受験者数2895人 28.2%
中検2級  受験者数1559人 15.1%
中検準1級  受験者数541人 5.3%
中検1級  受験者数259人 2.5%

中検3級と中検4級の2つだけで受験者数が全体の半分を超えます。
さらに、ここに中検準4級を合わせると、全体の77.0%となります。
つまり、準4級~3級までの受験者数が圧倒的に多く、2級以上のレベルになると受験者数が一気に減ります。

受験に関する費用・時間・合格基準点など

中国語検定 受験料

受験級受験料(税込)
1級11,800円
準1級9,800円
2級7,800円
3級5,800円
4級4,800円
準4級3,500円

受験料は、定期的に値上げされています。中国語検定に限らず、英検を筆頭に、他の外国語の検定試験でも受験料が値上げされてきています。受験料の値上げについては「【語学検定の受験料比較調査】英検受験料引き下げを高校生がネットで署名活動!他の語学検定は?」で詳しく解説しているので、ご覧ください。

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中国語検定 受験時間

受験級集合時間終了時間時間
1級13:3015:452時間15分
準1級10:0012:152時間15分
2級13:3015:452時間15分
3級10:0011:551時間55分
4級13:3015:251時間55分
準4級10:0011:151時間15分

前後(例:3級と4級など)の級では、試験時間が午前と午後で分かれているので、両方を受験することもの可能です。
両方受験すると、費用が2つの受験料がかかる点と、一日中試験となるので体力的にキツイことがデメリットです。
しかし、メリットは、前後の級で同じような問題が出題されることが多いため、午前中の試験内容を踏まえて、午後の試験に臨むことができます。

中国語検定 合格基準点

受験級リスニング筆記
1級85/10085/100
準1級75/10075/100
2級70/10070/100
3級65/10065/100
4級60/10060/100
準4級60/100

中国語検定を受験される方は、ここまでの数値を参考にしながら、自身にあったレベルから受験することをオススメします。
なお、このブログ内で過去問を解説したり、中国語検定関連の記事も執筆しているので、受験される方は参考としてご覧ください。

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30代後半の2008年、1週間の一人旅で初めて台湾へ行く。会う人みんな親切、かつ、この年に北京オリンピックがあったこともあり、中国語を勉強することを決意。仕事で使う機会なし、あくまでも趣味。2010年に中国語検定3級合格。その後、台湾の友人もたくさんできてSNSで交流しながら、あまり勉強せず。2018年くらいから、中国語学習を再開。2019年にHSK5級に合格。2023年3月に中国語検定2級に合格。今後は、HSK6級の合格を目指しつつ、中国語勉強関連のニュースを発信します。
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