中国語検定3級

【中検3級リスニング対策】3つのコツを押さえて合格点を勝ち取る!中国語検定3級の合格の秘訣!

中検3級のリスニングでどんな問題が出るのかを知りたい
筆記はOKだけど、リスニングが苦手で…

このような悩みを持つ人のために、中検3級のリスニングを徹底調査!対策方法とは?

リスニングで何点取れば、中検3級に合格できるの?

中検3級の試験問題は、筆記とリスニングの大きく2種類に分けることができます。ともに100点満点でそれぞれ65点以上をとれば合格です。

項目合格点
筆記 65点/100点中
リスニング 65点/100点中

リスニングは、1問5点の問題が20問あります。つまり、20問中13問以上正解すれば合格です。7問も間違えても良いということになります。

平均の合格率はだいたい50%を切るくらい。よって、半数は合格、半数が不合格となります。特に、リスニングが苦手な人向けに、対策をまとめていきます。

他の級も含めた合格率や平均点などは、【中国語検定】中検の受験者数の推移グラフ。級別のレベル・合格率の比較などの統計情報で詳しく解説しています。

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中検3級リスニングではどんな問題がでるの?

問題内容
問1(1)~(5)質問文に対して、4つの選択肢の中から適切なものを1つ選ぶ。
問1(6)~(10)AとBの対話を聞いて、それに続く適切な会話文を4つの選択肢から1つ選ぶ。
問2(1)~(5)AとBのやりとりを聞いて、5つの質問に答える。それぞれ選択肢4つから1つを選ぶ。
問2(6)~(10)300字程度の文章を聞いて、5つの質問に答える。それぞれ選択肢4つから1つを選ぶ。

20問中13問以上正解すれば合格です。7問は間違えても良いのです。問1で全問正解を目指し、問2は前半で高得点を狙うのがコツです。最後の問2の後半5問は0点でも合格可能です。

リスニング問題:問1前半

【中国語で質問文】→【①の文】→【②の文】→【③の文】→【④の文】
の順番で読み上げられます。これが全部で2回繰り返されます。
ここでは以下の再生ボタンを押すと1回だけ再生されます。

※実際の中検3級リスニング問題を改題しています。例題として聞いてみましょう。

問1(1)~(5)例題
音声を聞いて選択肢から適切なものを1つえらびましょう。

問題用紙には選択肢の中国語文は記載されません。音声を聞いて適切な番号を選びましょう。選択肢をクリックすると正解判定されます。

正解!正解!

不正解!不正解!

【正解】②

フレーズ確認 & 解説

你的电脑是在哪儿买的?
nǐ de diànnǎo shì zài nǎ’er mǎi de?
「あなたのパソコンはどこで買いましたか?」

①我是刚刚买回来的。
wǒ shì gānggāng mǎi huílái de.
「私はさっき買ってきたばかりです。」

②【正解】我是在上海买的。
wǒ shì zài shànghǎi mǎi de.
「私は上海で買いました。」

③我是七万日元买的。
wǒ shì qī wàn rì yuán mǎi de.
「わたしは7万円で買いました。」

④我打算去北京买。
wǒ dǎsuàn qù běijīng mǎi.
「私は北京に行って買うつもりです。」

最初の質問文の”在哪儿买的(どこで買いましたか)”の部分をきちんと聞き取ることが大切です。
選択肢で場所について話しているものがないか注意して聞くようにしましょう。
ここでは②上海、④北京 が場所として登場するので、この2つに絞りこむことが第1ステップです。
④では”打算(…つもり)”という予定について話しているので、ここでは不適となり、正解は②となります。

  

リスニング問題:問1後半

AとB二人の対話を聞いて回答する問題です。
【Aが話す】→【Bが話す】→【Aが話す】→ その後につづくAの回答を、4つの選択肢の中から1つ選ぶ問題です。

はじめの対話とそれに続くAの言葉は1題ごとに、通して2回読まれます。

ここでは以下の再生ボタンを押すと1回だけ再生されます。
※実際の中検3級リスニング問題を改題しています。例題として聞いてみましょう。

問1(6)~(10)例題
音声を聞いて選択肢から適切なものを1つえらびましょう。

問題用紙には選択肢の中国語文は記載されません。音声を聞いて適切な番号を選びましょう。選択肢をクリックすると正解判定されます。

正解!正解!

不正解!不正解!

【正解】④

フレーズ確認 & 解説

A:我妹妹就要毕业了!
wǒ mèimei jiù yào bìyèle!
「私の妹はもうすぐ卒業します。」
※就要…了:「もうすぐ…する」

B:是吗?她什么时候毕业?
shì ma? Tā shénme shíhòu bìyè?
「そうですか?いつ卒業するの?」

A:???

①:她上个月刚刚毕业。
tā shàng gè yuè gānggāng bìyè.
「彼女は先月卒業したばかりです。」

②:她已经毕业五年了。
tā yǐjīng bìyè wǔ niánle.
「彼女はすでに卒業して5年経ちました。」

③:她还有三年才毕业呢。
tā hái yǒusān nián cái bìyè ne.
「彼女はまだ三年卒業するまでありますよ。」

④:【正解】她下个月就要毕业了。
tā xià gè yuè jiù yào bìyèle.
「彼女は来月卒業します。」

就要…了:「もうすぐ…する」というフレーズをきちんと聞き取れることが重要です。中検3級で必須フレーズなので、きちんと聞き取れるようにしておきたいですね。

 

リスニング問題:問2前半

AとBの二人の少し長い対話を聞きます。その後に、対話の内容に関しての質問が5題あります。すべて選択肢4つから正しいものを1つ選ぶ形式です。
通して2回読まれます。

ここでは以下の再生ボタンを押すと1回だけ再生されます。
※実際の中検3級リスニング問題を改題しています。例題として聞いてみましょう。

問2(1)~(5)例題

《問題:対話文》

《問1》

音声を聞いて適切な番号を選びましょう。

正解!正解!

不正解!不正解!

【正解】④

《問2》

正解!正解!

不正解!不正解!

【正解】②

《問3》

正解!正解!

不正解!不正解!

【正解】①

答&フレーズを確認!

A:田中,你暑假打算去哪儿?
「田中さん、夏休みはどこに行くつもり?」
B:我要回故乡,我哥哥下个月结婚。
「故郷に帰るつもりだよ。兄が来月結婚するんだ。」

A:你哥哥比你大几岁?
「お兄さんはいくつ?」
B:比我大六岁,今年二十七岁。你哥哥呢? ←(1)
「私より6つ年上で、今年27歳です。君のお兄さんは?」

A:我哥哥已经三十五岁了。←(1)
「私の兄は、すでに35歳ですよ。」
B:欸,小李,听说你哥哥是上海大学的毕业生。
「あぁ、李さん、お兄さんは上海大学の卒業生ですよね。」

A:对,他毕业后先在南京工作了两年,现在在北京。←(2)
「はい、卒業してから2年間は南京で働いて、今は北京にいます。」
B:北京是你老家吧?
「北京はあなたの故郷ですよね。」

A:是。欸,田中,你老家在哪儿?
「はい、そういえば、あなたの実家はどこですか?」
B:我老家在北海道。
「私の実家は北海道です。」

A:我来日本留学,一直住在东京,哪儿都没去过。
「私は日本に留学に来てから、ずっと東京に住んでいて、どこにも行っていないよ。」
B:小李,你是去年四月来日本的吧?←(3)
「李さんは去年4月に日本に来たんですよね。」

A:是的,我想一月去北海道滑雪。
「はい、1月に北海道にスキーに行きたい。」
B:好啊,那我给你做导游。
「それなら、私が案内してあげますよ」

A:那太好了。去北海道是坐飞机,还是坐新干线?
「それは嬉しいね。北海道に行くのは飛行機?それとも、新幹線?」
B:坐飞机吧。
「飛行機だよ」
A:好,我坐飞机去。
「わかりました。飛行機で行きます。」

(問1)田中的哥哥年龄大,还是小李的哥哥年龄大?
「田中さんの兄の年齢が上、それとも、李さんの兄の年齢が上?」

①小李的哥哥比田中的哥哥小。
「李さんの兄は、田中さんの兄より年下です。」
②田中的哥哥比小李的哥哥大。
「田中さんの兄は、李さんの兄より年上です。」
③田中的哥哥跟小李的哥哥一样大。
「田中さんの兄は、李さんの兄と同じくらいの年齢です。」
④【正解】小李的哥哥比田中的哥哥大。
「李さんの兄は、田中さんの兄より年上です。」

(問2)小李的哥哥在南京工作了多长时间?
「李さんの兄は南京でどのくらい仕事をしましたか?」

①工作了六年。
「6年仕事をした」
②【正解】工作了两年。
「2年仕事をした」
③工作了五年。
「5年仕事をした」
④工作了九年。
「9年仕事をした」

(問3)小李是什么时候来日本的?
「李さんはいつ日本に来ましたか?」
①【正解】去年四月。
「去年の4月」
②去年八月。
「去年の8月」
③今年八月。
「今年の8月」
④今年四月。
「今年の4月」


 

少し長い対話文が読み上げられ、その後、その対話文に関して質問が5つあります。
それぞれ選択肢が4つあります。

「だれが」「いつ」「どこで」などの5W1Hに関する問題が多く、すべてを暗記して回答するのは大変です。
今回のサンプル問題では質問を3つにしましたが、本文と見比べてわかるように、質問の順番に対応して、対話文の上から順番に答えらえるようになっています

必ず本文の対話文が読まれているときに、「だれ」「いつ」「どこで」などをメモしておきましょう。

上から順番に書いておくと、質問が読まれているときに、上から順番に確認すればよい状態となります。
なお、メモは自分の好きな形式で書くのが一番です。つまり、中国語の漢字で書く、ピンインで書く、ピンインをカタカナで書く、日本語訳で書くなどです。

私が実際に受験した当時は、聞き取れない部分も多く、聞こえたピンインをメモしておくと、質問文で同じピンインが聞こえてきて、日本語の意味を思い出せないままでも回答できる場合がありました。

とにかく、どんな試験でも出題形式を事前にしっかり把握しておきましょう。

リスニング問題:問2後半

300字程度の文章を聞いて、5つの質問に答える。それぞれ選択肢4つから1つを選ぶ問題。

問2(6)~(10)

《問題は省略》

300語程度の中国語が読まれ、5つの質問文は問題用紙に記載されています。ただし、それぞれの選択肢の文は記載されておらず、リスニングで聞き取ることになります。

① ② ③ ④
※選択肢は問題用紙に書かれておらず、音声のみ聞いて回答する形式。

ここが最難関のリスニング問題です。よって、この問題ができない。この部分が聞き取れないと悩みますね。
しかし、ここで悩むことはやめましょう。

全体で65点を取れば合格なので、この問題で0点でも、問1と問2前半が全部できたら、合計75点となります。

つまり、前半の問題で満点を取る練習をしましょう。
後半で得点を取ることを対策する前に、前半の短いリスニング問題で高得点を取れるような対策をしっかりしましょうという意味です。

この練習をしておければ、前半で少し間違えたとしても、最後の問題も所詮4択問題なので、正解する問題も出てきます。

また、この部分で得点できる方は、前半のリスニングは確実に満点近い点数がとれます。よって、リスニングが苦手な方は、とにかく前半で満点を取る練習をしましょう。

と言っても、少しでも点数を取りたいと思うのは当然!

ちょっとだけでも点数を取れるようなコツをまとめておきましょう。

最後の5問は、試験問題に中国語の質問文が書かれていることが特徴です。よって、事前にサッと目を通しておきましょう。

長文リスニングのコツ1

例えば、質問文に”田中下次旅行打算去哪儿?(田中さんが次回どこに旅行に行くつもりですか?)”と書かれていたら、次のことに注意しましょう。

 田中さんと言う人が本文に登場するはず。このときに、田中さんを日本語の発音「タナカ」ではなく、中国語の発音「tián zhōng」を頭の中で連呼して、この発音が本文に登場するので、発音を頭に入れておきましょう。

問題文に事前に目を通すときに「タナカ」と頭の中で音声に変換しておくと、実際の中国語の本文が読まれたときに”tián zhōng(田中)”という音声を聞いたときに、これが名前と判別できない場合があります。よって、事前に頭の中でピンイン変換しておきましょう。

 旅行の話が出てくることは確実!「どこに」という場所を聞き取りましょう。この時点で、「どこ」と言われれば、中検3級で出てくる場所はある程度限られます。

つまり、”柬埔寨(Jiǎn pǔ zhài)” が出てくることはあり得ません。ちなみに、”柬埔寨”は日本語に訳すと「カンボジア」です。

中検3級で登場する場所は、ある程度限られます。”日本,东京,大阪,北海道,京都,中国,北京,上海,美国,法国,德国”などです。こういった単語、というより、これらの発音(ピンイン)が、本文の中に登場するはずなので、そこに注意して聞きましょう。

 「次回」旅行に行く、という質問内容です。「次回」という言葉に注意しましょう。当然、これも頭の中では”下次”という中国語を連呼しておいて、この音声を聞き取ります。

ひっかけなどがあるとすれば、”以前”などの単語が登場して、「以前は〇〇へ行った、次回は△△へ行く」のような文章が出てくる可能性があるので、注意して聞きましょう。

なお、この最後の第2問後半のリスニングで高得点を狙いたい場合は、「中国語解体新書」がオススメです。80文字程度の短めの短文が180個も掲載されています。その上、中検4級~中検3級レベルの単語で抑えられています。

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中検3級リスニング対策|3つのコツを押さえて合格を勝ち取る!

ここまで、たくさんのコツを書き出してきましたが、最後に3つのコツとしてまとめておきましょう。

中検3級リスニング3つのコツ

① 【問題1】 前半の短文問題、対話問題で満点を目指せ!

② 【問題2前半】5W1Hに注意し、対話文の前半から順番に読み解く。
 (1)→(5)の順番で本文に該当箇所が現れる!

③ 【問題2後半】リスニングは音声が2回流れるので、1回目の音声で「内容全体」と「質問」を把握、2回目で「答え」を絞る!
(選択肢の先読みで、何が問われそうかを予想し、ピンインを念頭に!)

中検3級リスニング:練習問題

中国語検定3級のリスニングで高得点を取る秘訣は、前半の短文問題で、満点近い得点を取ることが必須です。この部分を徹底的に練習するためのコンテンツを作成したので、ディクテーション練習として利用してみてください。

ABOUT ME
minhe
30代後半の2008年、1週間の一人旅で初めて台湾へ行く。会う人みんな親切、かつ、この年に北京オリンピックがあったこともあり、中国語を勉強することを決意。仕事で使う機会なし、あくまでも趣味。2010年に中国語検定3級合格。その後、台湾の友人もたくさんできてSNSで交流しながら、あまり勉強せず。2018年くらいから、中国語学習を再開。2019年にHSK5級に合格。2023年3月に中国語検定2級に合格。今後は、HSK6級の合格を目指しつつ、中国語勉強関連のニュースを発信します。
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