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海外の日本語学校では超難問!日本語の難しい理由が一目でわかる文章!外国人が衝撃!
【例1】日本語は難しい「3月1日は日曜日で祝日、日本では晴れの日でした」
「3月1日は日曜日で祝日、日本では晴れの日でした」
いかがでしょうか? 簡単に読めますね。なぜなら、あなたは日本人だからです。
ごく普通の文章のように見えますが、日本語を学習する外国人にとっては、超難問と言ってもよい文章なのです。
まずは、海外の反応を見てみましょう。
「タメ息がでるわ。日本語ヤバすぎだろ!」
「一つの文字にこんなに読み方があるなんてすごいね!」
「これは流石に凶悪すぎだろ!いっそ一から考え直したほうがいいんじゃないか?」
「正直などころ、日本語を勉強する意欲を失ったぜ!」
「私がカンジを習得できないのは、これが理由」
何が難しいのか、もう一度、文章を見てみましょう。
「3月1日は日曜日で祝日、日本では晴れの日でした」
読み方をひらがなで書き出してみましょう。
「3月ついたちはにち曜びで祝じつ、に本では晴れのひでした」
この文章内に出てくる「日」という6つの漢字の読み方は全て異なるのです。
日本人であれば、何不自由なく読める文章でも、こうやって改めて指摘されると、日本語の漢字の読み方の多さに驚かされます。
日本語には、「音読み」「訓読み」があることも、一つの漢字で多くの読み方がある理由の一つですね。
日本語を学ぶ外国人の大変さが少し理解できるのではないでしょうか。
これと比較すれば、日本人が中国語や英語などの他の外国語を学ぶのは、この点に関しては簡単なことかもしれません。
【例2】日本語は難しい「日本人しか読めない文章 生」
他にも、外国人にとって、日本語の漢字の読み方が難しいという例として、以下のような文章もあります。
まずは、読み方を確認してみます。
生(い)け花(ばな)を 生(い)き甲斐(がい)にした 生(は)え抜(ぬ)きの生娘(きむすめ)
生絹(すずし)を生業(なりわい)に生計(せいけい)をたてた
生(お)い立(た)ちは 生半可(なまはんか)ではなかった
生憎(あいにく)生前(そうぜん)は 生(う)まれてこのかた
生涯(しょうがい)通(とお)して 生粋(きっすい)の 生(うぶ)だった
ここでは「生まれる」の「生」という漢字を取りあげました。
「生(う)まれる」「誕生(じょう)日」「生(せい)年月日」など、普段よく使う単語にも利用されていますね。
これらが文章の中に登場したときに、同じ漢字で読み方が異なるのは、外国人にとっては大変なのは当然です。
さらに、外国人だけでなく日本人にとっても、地名を漢字で表記したときの読み方は難しいのは多くの方が認識していることと思います。
ここで取り上げた「生」が含まれる地名を、いくつか抜き出して確認してみましょう。
日本語地名の読み方は難解!?
「生」を含む市区町村
下都賀郡壬生町(栃木県)しもつがぐんみぶまち
丹生郡越前町(福井県)にゅうぐんえちぜんちょう
入間郡越生町(埼玉県)いるまぐんおごせまち
大阪市生野区(大阪府)おおさかしいくのく
川崎市麻生区(神奈川県)かわさきしあさおく
東筑摩郡生坂村(長野県)ひがしちくまぐんいくさかむら
桐生市(群馬県)きりゅうし
熊毛郡平生町(山口県)くまげぐんひらおちょう
生駒市(奈良県)いこまし
相生市(兵庫県)あいおいし
福生市(東京都)ふっさし
羽生市(埼玉県)はにゅうし
蒲生郡日野町(滋賀県)がもうぐんひのちょう
長生郡長生村(千葉県)ちょうせいぐんちょうせいむら
これらはほんの一部です。「生」が使われている地名は、まだまだたくさんあり、読み方もかなり複雑です。
【例3】日本語は難しい「読み方が多い漢字」
その他にも、日本語において同じ漢字で違う読み方をするものを見てみましょう。
次の漢字を読めるでしょうか?
「月見」「三か月」「三月」「月輪観」
おそらく、少なくとも最初の3つは読めるのではないでしょうか。
答えは
「月見(つきみ)」
「三か月(さんかげつ)」
「三月(さんがつ)」
「月輪観(がちりんかん)」
※[注釈]月輪観:密教で行う瞑想法の一つ
同じ「月」という漢字なのに、これだけ読み方が違うと、日本語を学ぶ外国の方にとっては大変ですね。
さらに、よく使う漢字や単語では、次のようなものもありますね。
「楽しい」「音楽」「楽曲」「娯楽」
もちろん、読み方は、
「楽しい(たのしい)」
「音楽(おんがく)」
「楽曲(がっきょく)」
「娯楽(ごらく)」
ましてや、
「神楽(かぐら)」 「独楽 (こま)」
などの難読漢字の部類に入るものを含めると、さらに読むのが難しくなります。
これらを見ると、日常の生活内でも、かなり難しい日本語を使って生活していることを改めて確認できます。
ところで、同じ漢字を使う中国語では、基本的に一つの漢字に一つの読み方です。こういった日本語の難しさを知ると、中国語などの外国語を少しでも簡単と感じることができるかもしれません。
中国語学習が、日本人にとって簡単な理由を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
YOUTUBE動画で”日本語の難易度”を知る!海外の反応は?
日本語の難しいところをアメリカ、イギリス、マレーシア人に聞いてみた
以下の動画は、アメリカ、イギリス、マレーシア人の3名に、日本語の難しい点を語ってもらった動画です。
言語学習をしている人は、特に、面白く見られる映像だと思います。
日本語が難しい点として、「英語と日本語の語順の違い」などは、日本人が英語を学ぶときの難しさと同じです。
上記の映像の中で、言語を学ぶことはスポーツを学ぶことに似ている・・という表現を使った話も出てきます。
つまり、一つ目のスポーツを習得するのは難しいけど、1つをしっかりマスターしている人は、2つ目や3つ目のスポーツもマスターしやすいことに似ています。
これは、プログラミング言語を勉強している人もよく言う話で、言語習得のヒントでもあると思います。
「世界で日本だけ」世界中が恐れた日本の〇〇。難易度が群を抜いている!【海外の反応】
こちらは日本語の難しさを解説した動画です。
この動画を見るだけで、日本語の難しさを理解できるはずです。
少なくとも、アルファベットだけで記載できる英語や、漢字のみで表記する中国語などと比べて、日本語は「漢字」「ひらがな」「カタカナ」と3種類の文字を駆使します。さらに、隠れキャラとしてアルファベットを使って表記するため、パソコンやスマートフォンで、これらの文字の切り替えをどうやっているのかを疑問にもつ外国の方も多いですね。
なんとアメリカ国務省の機関である、外務省局員が外国語を習得するに費やした時間をもとに、それぞれの言語の難易度を5つに分類したところ、日本語のみが「カテゴリー5+」と分類されています。この点は、次の章の詳しく語られています。
【海外の反応】日本語は激ムズ言語!?海外の人が日本語を使わない理由
外国語を習得する難易度をカテゴリー分けした動画を見てみましょう。
最強難易度のカテゴリー5+に分類されたただ一つの言語とは?
【語順】外国人にとって日本語が難しい理由
次のツイッターの内容がバズった理由は、一目で英語と各国の言語の語順の違いを理解できるためです。
海外でバズってた画像
🇯🇵日本語
🇨🇳中国語
🇮🇳マラーティー語
🇹🇭タイ語https://t.co/XVVcSOJmGR pic.twitter.com/CccSOtt1Bj— すきえんてぃあ@書け (@cicada3301_kig) May 12, 2020
英語と日本語の語順は、主語のみ同じ、つまり文の10%程度が同じ語順で、90%近く語順が入れ替わります。
これに対して、英語と中国語では、”I want to try on a…”と”我想要试穿一套…”までが同じ語順なので、30%程度が同じ語順
つまり、70%近くの語順が入れ替わります。
最後の、英語とタイ語では、ほぼ100%の語順が同じです。これはビックリですね。
実は、タイ語の基本語順は英語の主語+述語+目的語(補語)の形と同じです。つまり、S+V+Oという学校で最初に習う文型が同じなのです。
英語とタイ語は語順がに似ているので、互いに修得しやすい言語ですね。
これを見ると、英語を話す国の方が、日本語を学習するときの大変さがわかります。
《日本語の難しい点》
一つ目は、「漢字」「カタカナ」「ひらがな」を学ぶこと。
二つ目は、一つの「漢字」でも複数の読み方があること。
三つ目は、英語と語順が全く異なる言語であること。
これ以外にも、尊敬語・謙譲語・敬語があることなど、日本語を学ぶ大変さはたくさんありますね。
しかし、言語というのは、その国で生まれた方は、多くの方が話せるようになります。
その言語に触れる時間を長くすることで飛躍的に習得率が上がるので、自分への戒めを込めて、この点を再度認識しておきたいと思います。
日本語の難しさに興味のある方におススメする本
驚くべき日本語
2020年1月に出版!4ヶ国語を完璧にマスターした外国人作家が語る日本語についての本です。
日本人ではなく、日本語をマスターした外国人が語る日本語という言語のとらえ方は、とても面白く、一気に読み進めることができます。